経営の
効率化を
図るため
地方銀行で
店舗の
統廃合が
進む中、
鳥取銀行の
支店がなく
なることになった
鳥取県日南町が
銀行側の
対応に
反発し、
5億円余りの
預金を
解約したうえ
町内に
ある別の
金融機関に
移していたことがわかりました。
鳥取市に
本店を
置く鳥取銀行は
先月、
経営の
効率化を
図るため
鳥取と
島根に
ある6つの
支店を
閉じて、
それぞれ近隣の
店舗に
集約する
計画を
発表しました。
これについてATM=現金自動預け払い機を残して支店がなくなることになる鳥取県日南町は、支店の窓口業務がなくなれば、およそ20キロ離れた隣町の別の支店に行かなければならず町民が不便を強いられるなどとして町の預金を解約したということです。
預金は合わせて5億6000万円余りに上り、町では町内に支店を置く別の2つの金融機関に全額、移し替えたということです。
日南町は鳥取県西部の山あいにあり人口はおよそ4600人、このうち65歳以上のお年寄りが半数を占めています。
日南町の増原聡町長は「銀行が撤退するなら預金を解約することは当然だ。解約したところで支店は戻ってこないが、人口減少と高齢化に悩む町の意地だ」と話しています。
鳥取銀行は「店舗を集約した地域では行員の家庭訪問に力を入れるなどしてサービスが低下しないよう努めたい。今回の決定に理解を求めたい」としています。