政府が
全国すべての
世帯に
配布した
布マスクを、1
枚いくらの
金額で
納入業者に
発注したのか
公表していないことについて、
神戸市の
大学教授が
政策の
妥当性を
検証するうえで
不当だと
主張して、
開示するよう
求める裁判を
近く起こすことを
決めました。
政府は
新型コロナウイルス
対策として、
およそ260
億円をかけて
全国すべての
世帯に2
枚ずつ
配布した
布マスクについて、
納入業者ごとに
契約の
総額は
公表していますが、「マスク1
枚の
単価」と「
発注枚数」は
明らかにしていません。
その理由について業者の調達ノウハウにもかかわるため、公表すれば競争上、不利益になるうえ、今後の価格交渉にも支障が生じるとしています。
これについて情報公開請求をした、神戸学院大学の上脇博之教授は「それぞれの業者にいくらの単価で何枚発注したのかわからなければ、政策の妥当性や手続きの適正さを検証できず不当だ」と主張して、開示を求める裁判を来週にも大阪地方裁判所に起こすことを決めました。
上脇教授は「急激な感染拡大に対処するという特異な事情で行われた契約の詳細を公表しても、今後に不都合はないはずだ。国民が政策を正しく評価できるよう、すべての情報を開示すべきだ」と話しています。