日本新聞: 投票日まで1か月トランプ大統領コロナ感染の影響が焦点

投票とうひょう日びまで1か月かげつトランプ大統領だいとうりょうコロナ感染かんせんの影響えいきょうが焦点しょうてん

Oct 3, 2020 15:10

Furigana

アメリカ大統領だいとうりょう選挙せんきょの投票とうひょう日びまで1か月かげつとなりました。

世論せろん調査ちょうさでは、民主党みんしゅとうのバイデン前ぜん副ふく大統領だいとうりょうがリードしていて、トランプ大統領だいとうりょうが新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんし入院にゅういんしたことが選挙せんきょ戦せん終盤しゅうばんの情勢じょうせいにどのように影響えいきょうするかが焦点しょうてんです。アメリカ大統領だいとうりょう選挙せんきょは、来月らいげつ3日にちの投票とうひょう日びまで1か月かげつとなりました。

政治せいじ情報じょうほうサイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、全米ぜんべいを対象たいしょうにした世論せろん調査ちょうさの支持しじ率りつの平均へいきん値ちは、2日にち現在げんざい、

▽トランプ大統領だいとうりょうが43.1％、

▽民主党みんしゅとうのバイデン前ぜん副ふく大統領だいとうりょうが50.1％で、

バイデン氏しが7ポイント、リードしています。

また、大統領だいとうりょう選挙せんきょの勝敗しょうはいを左右さゆうするとされる、ペンシルベニア州しゅうやフロリダ州しゅうといった6つの激戦げきせん州しゅうでの支持しじ率りつの平均へいきん値ちでも、バイデン氏しが3.5ポイント、リードしています。

こうした中なか、トランプ大統領だいとうりょうは新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんして入院にゅういんし、執務しつむは病院びょういんから続つづけるとしているものの、選挙せんきょ戦せんや政権せいけん運営うんえいへの影響えいきょうは避さけられない見通みとおしとなりました。

調査ちょうさ会社かいしゃの「ギャラップ」によりますと、アメリカが直面ちょくめんする最もっとも重要じゅうような問題もんだいは何なにかを有権者ゆうけんしゃに尋たずねたところ、先月せんげつの時点じてんでは、政権せいけんのリーダーシップの欠如けつじょと、新型しんがたコロナウイルスが、ともに25％で最もっとも多おおく、次ついで人種じんしゅ差別さべつの問題もんだいが13％となっています。

政権せいけんの指導しどう力りょくや新型しんがたウイルスへの対応たいおうに有権者ゆうけんしゃの関心かんしんが集あつまる中なか、トランプ大統領だいとうりょうが感染かんせんし、入院にゅういんを余儀よぎなくされたことを有権者ゆうけんしゃがどう捉とらえ、選挙せんきょ戦せん終盤しゅうばんの情勢じょうせいにどのように影響えいきょうするかが焦点しょうてんとなっています。

専門せんもん家か「ねらい絞しぼった選挙せんきょ戦せん展開てんかいか」

一方いっぽう、トランプ、バイデン両りょう陣営じんえいの残のこり1か月かげつ間かんの戦略せんりゃくについて、保守ほしゅ系けいシンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所けんきゅうじょのカーリン・ボウマン上級じょうきゅう研究けんきゅう員いんは、それぞれ有権者ゆうけんしゃの一定いっていの層そうにねらいを絞しぼった選挙せんきょ戦せんを展開てんかいするだろうと指摘してきしています。

このうちトランプ陣営じんえいについては、「郊外こうがいの女性じょせいの有権者ゆうけんしゃをねらってきている。トランプ氏しは4年ねん前まえには彼女かのじょたちの支持しじを取り付とりつけたことが勝利しょうりへの後押あとおしとなった。今いまはその支持しじを失うしなっている。再選さいせんには支持しじを取り戻とりもどすことが欠かかせない」としています。

一方いっぽうのバイデン陣営じんえいは、製造せいぞう業ぎょうが盛さかんな中西部ちゅうせいぶの激戦げきせん州しゅうなどを念頭ねんとうに「労働ろうどう者しゃ階級かいきゅうや大学だいがくを出でていない白人はくじん労働ろうどう者しゃ層そうに強つよくアピールしている。4年ねん前まえのクリントン氏しの弱点じゃくてんだったこうした層そうの票ひょうを獲得かくとくするためだ」と指摘してきしました。