宮城県丸森町では11日、行方不明となっている女性の捜索が行われました。去年10月の台風19号による豪雨で、宮城県内では災害関連死を含めて20人が死亡し、丸森町では、当時63歳だった小野正子さんが避難先の親戚の家で土砂崩れに巻き込まれ、行方不明となっています。
台風災害から12日で1年となるのを前に、警察や消防、それに地元の住民などおよそ90人が参加して11日、住宅があった子安地区で小野さんの捜索が行われました。
参加者で黙とうを行ったあと、丸森町の保科郷雄町長が「皆さんの協力で小さな手がかりでもいいので見つけてほしい」と呼びかけました。
そして、午前8時半ごろから捜索が始まり、参加者は川の近くの岩陰や草の茂みなどを細かく見ていきました。
小野さんの姉の天野民子さん(69)も捜索に加わり、川沿いを歩きながら、手がかりを探していました。
天野さんは「妹は4人姉妹の末っ子で、何にでも気が利くいちばんのしっかり者でした。骨のひとかけらでも見つかればそれで十分なので、頑張って探したい」と話していました。