梶山経済産業大臣は16
日の
閣議後の
会見で、
東京電力福島第一原子力発電所で
増え
続けているトリチウム
などの
放射性物質を
含む水の
処分方法について、
早期に
結論を
出したいという
考えを
改めて示しました。
福島第一原発で
増え
続けているトリチウム
などを
含む水の
処分をめぐっては、ことし2
月、
国の
小委員会が
基準以下の
濃度に
薄めて
海か
大気中に
放出する
方法が
現実的だとする
報告書をまとめ、
政府は
地元や
農林水産業者などから
意見を
聞き
処分方法を
検討しています。
これについて、梶山大臣は16日の閣議のあとの記者会見で「いつまでも方針を決めずに先送りすることができないことは事実だ。まずはこれまでのさまざまな機会でいただいた意見を丁寧に整理し、取りまとめる作業に着手している」と述べました。
そのうえで、梶山大臣は「政府内での検討を深めたうえで適切なタイミングで政府として責任をもって結論を出していきたい」と述べ、早期に結論を出したいという考えを改めて示しました。
ただ、その具体的な時期については未定だとしたうえで、「いただいた意見を整理し、議論を深めていく」と述べるにとどまりました。
加藤官房長官「責任を持って結論出したい」
加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「現時点で、政府としての方針や決定時期などを決めた事実はない。他方で、福島第一原子力発電所の廃炉作業を遅延させないためにも、処理水の取り扱いについて、いつまでも方針を決めずに先送りをすることはできないことは事実だ。まずは、全漁連=全国漁業協同組合連合会からの意見も含め、丁寧に整理していくことが重要であり、そうした整理を踏まえ、政府内での検討を深めたうえで、適切なタイミングで、政府として、責任を持って結論を出していきたい」と述べました。