일본어 뉴스: 「人殺し」「地域から出ていけ」コロナ差別への対応に地域差も

「人殺ひとごろし」「地域ちいきから出でていけ」コロナ差別さべつへの対応たいおうに地域ちいき差さも

Oct 17, 2020 04:10 3

Furigana

新型しんがたコロナウイルスに関にかんする、偏見へんけんや差別さべつへの対策たいさくを検討けんとうするワーキンググループの会合かいごうが16日にち開ひらかれ、全国ぜんこく知事ちじ会かいから、都道とどう府県ふけんごとの偏見へんけんや差別さべつへの対応たいおう状況じょうきょうについての調査ちょうさ結果けっかが報告ほうこくされました。専用せんようの相談そうだん窓口まどぐちを設置せっちする自治体じちたいがある一方いっぽうで、窓口まどぐちがない自治体じちたいもあるなど、対応たいおうに差さがみられたということです。16日にちに開ひらかれた新型しんがたコロナウイルスに関にかんする、偏見へんけんや差別さべつへの対策たいさくを検討けんとうするワーキンググループの会合かいごうで、委員いいんの1人にんで三重みえ県けんの鈴木すずき知事ちじから報告ほうこくされました。

今月こんげつ、全国ぜんこく知事ちじ会かいが47都道とどう府県ふけんを対象たいしょうに、偏見へんけんや差別さべつへの対応たいおう状況じょうきょうを調査ちょうさした結果けっか、何なんらかの相談そうだん窓口まどぐちを設置せっちしていたのは、37の自治体じちたいでこのうち10の自治体じちたいは、新型しんがたコロナウイルス関係かんけいの差別さべつについて専用せんようの相談そうだん窓口まどぐちを設もうけていました。

一方いっぽうで、10の自治体じちたいは相談そうだん窓口まどぐちを設置せっちしていないと回答かいとうしたということです。

また、SNSやインターネットの不適切ふてきせつな書き込かきこみをパトロールしたり、削除さくじょ依頼いらいをしたりするなどの対策たいさくについては、実施じっししていると回答かいとうしたのは26の自治体じちたいでした。

会合かいごうで鈴木すずき知事ちじは、被害ひがい者しゃを救済きゅうさいするためには、各かく都道とどう府県ふけんが知見ちけんを共有きょうゆうしながら、財政ざいせい支援しえんをもとに、息いきの長ながい対策たいさくをとることが必要ひつようだと報告ほうこくしたということです。

ワーキンググループでは、こうした報告ほうこくをもとに、今後こんご、必要ひつような対策たいさくについて報告ほうこく書しょをまとめることにしています。

「人殺ひとごろし」「地域ちいきから出でていけ」差別さべつの実態じったい報告ほうこく

ワーキンググループの会合かいごうでは、感染かんせん者しゃの集団しゅうだん＝クラスターが発生はっせいした高校こうこうから、関係かんけい者しゃが受うけた差別さべつの実態じったいなども報告ほうこくされました。

報告ほうこくによりますと、クラスターの発生はっせいが報道ほうどうされた直後ちょくごから学校がっこうに、「人殺ひとごろし」とか「地域ちいきから出でていけ」、「どんな教育きょういくをしているんだ」などのひぼう中傷ちゅうしょうの電話でんわが、数すう日間にちかんで100件けん近ちかく寄よせられたということです。

すべての生徒せいとが外出がいしゅつを自粛じしゅくしていた期間きかん中ちゅうには、「生徒せいとがスーパーマーケットでアルバイトしている」、「店みせの前まえで生徒せいとがたむろしている」などの事実じじつとは違ちがうデマが流ながれ、店みせから、風評ふうひょう被害ひがいだと苦情くじょうが寄よせられたケースもあったということです。

高校こうこうによりますと自宅じたくで待機たいきしていた生徒せいとたちは、スマートフォンを使つかう時間じかんが増ふえ、インターネット上じょうの、ひぼう中傷ちゅうしょうを目めにする機会きかいも増ふえたということで、高校こうこうでは今いまも生徒せいとへの心こころのケアを続つづけているということです。

一方いっぽうで、SNSやインターネットでは、学校がっこうへの励はげましや応援おうえんの声こえも寄よせられたということです。

会合かいごうのあと、ワーキンググループの中山なかやまひとみ座長ざちょうは「報告ほうこくを聞きいて、人々ひとびとの不安ふあんが最もっとも強つよい、発生はっせいから間まもない時期じきの差別さべつに、どう対応たいおうするべきかという問題もんだい意識いしきを持もった。今回こんかいの生徒せいとたちのような、差別さべつの被害ひがい者しゃを出ださないためにも、対策たいさくの在り方ありかたを議論ぎろんしていきたい」と話はなしていました。