先月、
大阪・
守口市に
ある障害者福祉施設で、12
歳の
男の子が
食べ物をのどに
詰まらせ
死亡していたことが
分かりました。
食べ物を
細かく
刻む必要があったのに、
通常の
食事が
出されたということで、
父親は、「
息子は
苦しかったと
思う。
許せない
気持ちで
いっぱいだ」と
話しています。
先月15日、守口市にある障害者福祉施設「桜の園」で、中学1年生の伊藤健斗さん(12)が昼食をのどに詰まらせ、意識不明の状態で病院に運ばれました。
健斗さんは、搬送から20日後の今月5日に死亡しました。
両親によりますと、健斗さんはあごの筋肉の力が弱く、食べ物を細かく刻む必要がありますが、施設ではから揚げやミートボールなどを細かくせずに出したということで、のどにはこうした食事が詰まっていたということです。
健斗さんは特別支援学校に通っていて、3年ほど前からこの施設で障害のある子どもを放課後などに預かる「放課後等デイサービス」を利用していました。
両親は施設側に食事上の注意点を伝えていましたが、当時はふだんとは別の職員が担当していたということです。
父親の文隆さんは、「食事への注意が引き継がれていなかったのではないか。息子は苦しかったと思う。許せない気持ちでいっぱいだ」と話しています。
施設を運営する社会福祉法人「路交館」は、「警察が捜査中のため詳しい状況は話せないが、大変な事態となり申し訳なく思っている。二度と起こさないために最大限努力していきたい」と話しています。