一日中、
駅員がいない「
無人駅」は、
全国の
駅の
半数近く4500
駅余りにのぼり、
今も
増え
続けています。そうした
中、
障害の
ある人への
介助などで
課題が
出ていることから、
国土交通省は
検討会を
設置して、
改善に
向けた
議論を
始めました。
増加傾向続く「無人駅」
国土交通省によりますと、一日中、駅に駅員がいない「無人駅」は去年3月末の時点で、全国の駅の48.2%、4564駅にのぼり、平成14年から400駅余り増え、増加傾向が続いています。
そうした中、車いすを使う人や目や耳に障害のある人などが、乗り降りの際の介助を受けづらくなったといった声が全国で相次ぎ、大分県ではことし9月、車いすで生活する人が「移動の自由の侵害だ」などとJR九州に対して裁判を起こしました。
こうした課題の解決につなげようと、国土交通省は、障害者の団体とJRや大手私鉄の各社などが意見交換を行う検討会を設置し、6日、初めての会合を開きました。
その中で障害者団体からは、「無人駅」で介助を依頼する場合に数日前の予約が必要で利用しづらいうえ、利用を断られたケースもあったことなどが報告されたほか、利用者が多い時間にできるかぎり駅員を配置してほしいなどといった意見が出されました。
国土交通省は、検討会を今後、3回程度開いたうえで、全国の鉄道会社が取り組むべき課題などについて来年夏ごろにガイドラインとしてまとめる予定です。