内戦が
続くシリアで
3年余りにわたって
武装組織に
拘束され、
解放された
フリージャーナリストの
安田純平さんが、
保護されていたトルコから
成田空港に
到着し、
帰国しました。シリアの
武装組織による
拘束から
およそ3年ぶりに
解放された
フリージャーナリストの
安田純平さんは、トルコ
南部のアンタキヤからイスタンブールを
経由して
帰国の
途につき、
午後6時20
分ごろ
成田空港に
到着しました。
安田さんは、帰国の途につく機内で報道陣に対し、3年以上にわたった拘束について「いつまで続くのかという恐怖感がずっとあって、いつ終わるのかわからないし、殺されるかもしれない。新しい情報が入らないので、昔のことばかり考えて、どうしてもネガティブなことばかり考える」と当時の心境を語りました。
また、拘束されている間は、長距離の移動はなく、反政府勢力の最後の主な拠点となったシリア北西部のイドリブ県にとどまっていたという認識を示しました。
安田さんの解放には、シリアの反政府勢力に影響力を持つカタールやトルコが重要な役割を果たしたとされていて、解放時の状況について、安田さんは「誰かが助けに来たのではなく、武装勢力がみずから車で国境まで運び、トルコ側が受け取った」と説明しました。
安田さんは、体調については「大丈夫」だと答えていて、帰国後、拘束していた武装組織や、解放に至った経緯が明らかになるか注目されます。