アメリカで
白人の
警察官に
拘束された
黒人男性が
死亡した
事件を
受けて、
抗議デモは
全米の30
以上の
都市に
広がり、
一部では
参加者が
暴徒化して
略奪や
破壊行為が
行われる
など少なくとも25の
都市で
外出禁止令が
出ています。
アメリカ中西部ミネソタ
州のミネアポリスで、25
日、
白人の
警察官に
拘束された
黒人男性が
死亡した
事件を
受けて、
全米各地で
警察の
対応に
抗議する
デモが
続いています。
デモは、これまでに30以上の都市に広がり、事件が起きたミネアポリスでは、一部の参加者が暴徒化し、商店が略奪されたり、警察署が放火されたりしたことから、州政府が午後8時以降の外出を禁止する命令を出しています。
CNNテレビによりますと、略奪や破壊行為を受けて外出禁止令が出ているのはこれまでに西部カリフォルニア州のロサンゼルス、南部フロリダ州のマイアミなど、16の州の25都市に上るということです。
抗議デモが広がる中、中西部ミシガン州のデトロイトで29日、21歳の男性が銃で撃たれて死亡したほか、30日にはインディアナ州のインディアナポリスでも1人が銃撃を受けて死亡しました。
30日夜には、首都ワシントンのホワイトハウス前でも数百人が集まって車に火をつけたり、ビルの窓ガラスを割ったりして警察官との衝突が起きたほか、ニューヨークのマンハッタンにあるユニオンスクエアでもデモの参加者が警察車両に火をつけるなどして一時、騒然となりました。
アメリカのメディアは、これまでに17都市で合わせておよそ1400人が拘束されたと伝えています。
ミネソタ州など抗議デモが激しくなっている複数の州では州兵が動員されており、緊迫した状況が続いています。