国会の
会期末を
迎え、
立憲民主党など野党側は「
桜を
見る
会」をめぐり、
安倍総理大臣から
引き続き、
説明を
聞く必要が
あるとして、
大島・
衆議院議長に対し、
国会の
会期を40
日間延長するよう
申し入れました。
立憲民主党、
国民民主党、
共産党、
社民党の
4党は「
桜を
見る
会」をめぐり、
安倍総理大臣は
説明責任を
果たしていないとして
予算委員会を
開催し、
集中審議を
行うよう
求めていますが、
与党側は
応じていません。
このため4党の国会対策委員長は会期末を迎えた9日午前、大島・衆議院議長と会談し、安倍総理大臣から引き続き説明を聞く必要があり、国会をこのまま閉じることは行政監視機能を放棄することになるとして、会期を来年の1月18日まで40日間延長するよう申し入れました。
これに対し、大島議長は与党側に伝えるとして、議院運営委員会で協議するよう求めたということです。
立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し、「ここで幕を閉じるのは与党を挙げてくさいものにふたをするということで、力ずくでの閉会は異例で残念だ。議院運営委員会で徹底的に議論したい」と述べました。
会期の延長をめぐって、与党側は政府が提出した法案の大半が成立したことから応じず閉会する方針で、与野党の協議が活発になる見通しです。
立民 福山幹事長「今国会は疑惑の数々 閉じる状況ではない」
立憲民主党の福山幹事長は党の参議院議員総会で、「今の国会では2人の閣僚の辞任や萩生田文部科学大臣の『身の丈』発言、それに、『桜を見る会』での疑惑の数々などがあり、到底、国会を閉じるという状況ではない。会期を延長して審議を続けるため、衆・参両院で強く交渉していきたい」と述べました。
国民 原口国対委員長「強い怒りで会期延長申し入れ」
国民民主党の原口国会対策委員長は記者会見で「『桜を見る会』について、安倍総理大臣は説明責任を果たそうとしていないし、災害対応の補正予算案も提出されておらず、強い怒りをもって会期延長を申し入れた。安倍内閣は落第だが、それをどのような形で突きつけるかは状況を見ながら野党で一致して行動したい」と述べました。
自民 森山国対委員長「政治的な日程タイト きょう閉会が大事」
自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し、「会期延長の必要はない。今後の政治的な日程はタイトで、災害復旧のための補正予算案や来年度予算案の編成を急がなければならず、きょうで国会を閉会させてもらうことが大事だ。野党の理解もいただきたい」と述べました。