Actualités japonaises: 高校生の自殺未遂 “教諭が行き過ぎた指導” 調査委神戸

高校生こうこうせいの自殺じさつ未遂みすい “教諭きょうゆが行き過いきすぎた指導しどう” 調査ちょうさ委い神戸こうべ

Dec 12, 2019 11:12

Furigana

おととし神戸こうべ市しの高校こうこうの校舎こうしゃから転落てんらくし大だいけがをした男子だんし生徒せいとについて、市しの調査ちょうさ委員いいん会かいは、２に日にち連続れんぞくで合あわせて16時間じかんにも及およぶ指導しどうを受うけるなど行き過いきすぎた指導しどうで追い込おいこまれ、自殺じさつを図はかったとする報告ほうこく書しょをまとめました。報告ほうこく書しょでは指導しどう目的もくてきを超こえた一種いっしゅのハラスメントだった指摘してきしています。おととし12月つき、神戸こうべ市し東灘ひがしなだ区くの市立しりつ六甲ろっこうアイランド高校こうこうで、１いち年生ねんせいだった男子だんし生徒せいとが、校舎こうしゃの５ご階かいから転落てんらくして大だいけがをしました。

生徒せいと側がわからの要望ようぼうで市しが設置せっちした調査ちょうさ委員いいん会かいが原因げんいんなどの調査ちょうさを行おこなっていて、その報告ほうこく書しょが12日にち、神戸こうべ市し教育きょういく委員いいん会かいの長田ながた淳あつし教育きょういく長ちょうに提出ていしゅつされました。

報告ほうこく書しょでは、生徒せいとは同級生どうきゅうせいの悪口わるぐちを言いったとして担任たんにんの教諭きょうゆなどから別室べっしつで指導しどうを受うけていて、２に日にち連続れんぞくで合あわせて16時間じかんにも及およんでいたということです。

その際さい、退学たいがく処分しょぶんをほのめかす発言はつげんが繰り返くりかえされ、弁明べんめいを許ゆるさず、うそつきだと決きめつける発言はつげんもあったということで、「個人こじんの尊厳そんげんなどの観点かんてんから指導しどうは最小さいしょう限げんにすべきであり、指導しどう目的もくてきを超こえた一種いっしゅのハラスメントだった」と指摘してきしています。

そして生徒せいとが精神せいしん的てきに追い込おいこまれ、教諭きょうゆが目めを離はなした隙ひまに自殺じさつを図はかって飛び降とびおりたと結論けつろんづけています。

生徒せいとは、別べつの学校がっこうに転校てんこうし、弁護士べんごしによりますと今いまも後遺症こういしょうが残のこっているということです。長田ながた教育きょういく長ちょうは、「大変たいへん申し訳もうしわけない。指導しどうの在り方ありかたを見直みなおし、再発さいはつの防止ぼうしにつなげたい」と陳謝ちんしゃしました。

男子だんし生徒せいとが文書ぶんしょでコメント

男子だんし生徒せいとは、弁護士べんごしを通をつうじて文書ぶんしょでコメントを出だし、「調査ちょうさ委員いいん会かいには、僕ぼくが嘘うそをついていないことを分わかってもらえて大変たいへんうれしく思おもいます。命いのちは助たすかりましたが、いまも足あしの裏うらの感覚かんかくがなく、以前いぜんのように走はしったりすることができません。学校がっこうや教育きょういく委員いいん会かいには改善かいぜん策さくを必かならず実行じっこうして、同おなじような被害ひがいにあう生徒せいとが二度にどと出でないようにしてほしい」などとつづっています。