午前中、沖縄県宜野湾市で「全国育樹祭」の式典に臨んだ秋篠宮ご夫妻は午後2時半すぎ、首里城の近くにある那覇市の沖縄県立芸術大学に到着されました。
首里城はことし10月、大規模な火災で「正殿」や「北殿」など主要な建物が全焼していて、ご夫妻は大学の敷地内の駐車場から、およそ10分間、焼け跡を視察されました。
沖縄県の玉城知事が火災の前とあとに上空から撮影された写真のパネルを使って建物の位置関係などを説明すると、ご夫妻は熱心に耳を傾けられ、秋篠宮さまは「当日は少し風が強かったですか」などと火災の状況などを尋ねられていました。
宮内庁によりますと、以前にも首里城を訪ねたことのあるご夫妻は沖縄の人々にとっての心のよりどころともいうべき首里城の火災に心を痛めているということで、知事が「正殿」はほとんどが焼けてここから見ることはできなくなってしまったなどと伝えると、残念そうな表情でうなずかれていました。