日本新聞: 全域避難指示の福島双葉町来年３月４日一部地域で解除へ

全域ぜんいき避難ひなん指示しじの福島ふくしま双葉ふたば町まち来年らいねん３月さんがつ４よん日にち一部いちぶ地域ちいきで解除かいじょへ

Dec 26, 2019 18:12

Furigana

東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこで避難ひなん指示しじが全域ぜんいきで続つづいている福島ふくしま県けん双葉ふたば町まちで、一部いちぶの地域ちいきの避難ひなん指示しじが来年らいねん３月さんがつ４よん日にちに初はじめて解除かいじょされることが決きまりました。これは26日にち、国くにの原子力げんしりょく災害さいがい現地げんち対策たいさく本部ほんぶ長ちょうを務つとめる松本まつもと経済けいざい産業さんぎょう副ふく大臣だいじんと福島ふくしま県けんの鈴木すずき正晃まさあき副ふく知事ちじ、それに双葉ふたば町まちの伊澤いさわ史朗しろう町長ちょうちょうが会談かいだんして決きまりました。

双葉ふたば町まちで避難ひなん指示しじが解除かいじょされるのは町まちの北東ほくとう部ぶの一部いちぶとＪＲじぇいあ-る常磐ときわ線せんの双葉ふたば駅えき周辺しゅうへんなどの地域ちいきで、来年らいねん３月さんがつ４よん日にちの午前ごぜん０ぜろ時じに解除かいじょされます。

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつが立地りっちする双葉ふたば町まちは福島ふくしま県内けんないで唯一ゆいいつ、町まちの全域ぜんいきで避難ひなん指示しじが続つづいていて、解除かいじょされるのは事故じこからおよそ９きゅう年ねんで初はじめてですが、町まちによりますと、北東ほくとう部ぶの地区ちくでは津波つなみの被害ひがいが激はげしく、水道すいどうなど生活せいかつインフラの整備せいびが進すすんでいないため、解除かいじょの時点じてんで帰還きかんする意向いこうを示しめしている住民じゅうみんはいないということです。

一方いっぽう、26日にちは大熊おおくま町まちでも、新あらたにＪＲじぇいあ-るの駅えきの周辺しゅうへんなどで来年らいねん３月さんがつ５ご日にちの午前ごぜん０ぜろ時じに一部いちぶの避難ひなん指示しじが解除かいじょされることが決きまりました。

今回こんかいの解除かいじょを受うけてＪＲじぇいあ-る常磐ときわ線せんは３月さんがつ14日にちに全線ぜんせんで運転うんてんを再開さいかいする見込みこみで、双葉ふたば町まちと大熊おおくま町まちでは３さん年ねん後ごのさらなる避難ひなん指示しじの解除かいじょを目指めざすことにしています。

双葉ふたば町まちの伊澤いさわ町長ちょうちょうは「町民ちょうみんが全国ぜんこくに避難ひなんして９きゅう年ねん近ちかくになる厳きびしい状況じょうきょうの中なか、ようやく復興ふっこうの第一歩だいいっぽを示しめせたことは、よろこばしく思おもう。ただ、今回こんかいはスタートラインにすぎないので令りょう和わ４よん年ねん春はるの更さらなる避難ひなん指示しじ解除かいじょに向むけて全力ぜんりょくで取り組とりくみを進すすめたい」と述のべました。