国連でロシアが
援助機関の
トップと
北朝鮮の
代表を
招いた
異例の
会合を
開き、
制裁が
北朝鮮への
人道支援を
妨げていると
主張して
解除を
求めました。
アメリカ主導の
非核化交渉をにらみ、ロシアの
存在感を
示すねらいも
あるとみられます。
この会合は、
国連とロシアの
協力を
話し合うためとしてロシアのネベンジャ
国連大使が
主催し、
国連児童基金や
国連開発計画、
世界保健機関の
トップの
ほか、
北朝鮮のキム・インリョン
国連次席大使が
出席しました。
この中でキム次席大使は「敵対的な制裁決議を全面的に見直すことが、市民生活を悪化させるだけの制裁の全面解除の第一歩となる」と述べて、制裁の解除を求めました。
さらにネベンジャ大使が制裁で国連による医薬品や食料の支援が滞ったり遅れたりしていると指摘し、「人道支援に必要な協力を禁じる不当な制限を解除するよう声を大にして求めていく」と述べて、制裁が人道支援を妨げていると主張しました。
ロシアが人道支援に関わる国連機関のトップを一堂に集めてこうした会合を開くのは異例で、アメリカ主導の非核化交渉をにらみ、ロシアの存在感を示して影響力を確保するねらいもあるとみられます。