中国で
感染が
拡大する
新型のコロナウイルスによるとみられる
肺炎について
中国政府は、
患者は440
人に
増え、
死者は
9人、
症状が
重い患者は102
人に
上ると
発表しました。
中国政府の
専門家チームの
医師も
感染した
疑いが
あると
伝えられ
医療従事者の
感染の
予防も
課題になっています。
中国の
国家衛生健康委員会によりますと21
日までに
感染が
確認された
患者は、
武漢を
含む湖北省で375
人、
広東省で26
人、
北京で10
人、
上海で
9人など合わせて440
人に
上り、
前の
日より100
人以上増えています。
このうち、死者は9人、症状が重い患者は102人に上るとしています。
国家衛生健康委員会の李斌副主任は、感染拡大以来初めて開いた22日の記者会見で、「ヒトからヒトへの感染や医療従事者への感染が見られる」と述べたうえで、「ウイルスは変異する可能性がある」として感染がさらに拡大するリスクがあると指摘しました。
また、国営の中国中央テレビは中国政府の肺炎対策の専門家チームの一員で、武漢を訪れた北京大学の男性医師1人も感染した疑いがあると伝えました。
この医師は2003年に新型肺炎「SARS」が流行した際にも第一線で対応にあたった医師だということです。
国家衛生健康委員会の幹部は記者会見で、院内感染の予防措置に不十分な点があることを認め、今後、より厳格な対策をとっていく考えを示しました。
中国では24日から旧正月の「春節」にあわせた大型連休が始まり、大勢の人が移動するだけに、中国政府は国を挙げて感染拡大の阻止に取り組むとしています。