第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによるユダヤ
人の
大量虐殺が
行われたアウシュビッツ
強制収容所が
解放されて75
年となり、
収容所の
跡地で
生き延びた
人たちや
各国の
首脳などが
参加して
追悼式典が
開かれました。ポーランド
南部に
あるアウシュビッツ
強制収容所では、
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツによって、ユダヤ
人を
中心に
少なくとも110
万人が
虐殺されました。
収容所が解放されてから75年となった27日、収容所の跡地では追悼式典が行われ、生き延びたおよそ200人の人たちと、ドイツのシュタインマイヤー大統領、それにフランスのフィリップ首相など、50か国余りの代表が参加して追悼式典が行われました。
式典でスピーチした生存者の男性は、少数派は排除してもかまわないという考えが虐殺につながったと指摘したうえで、「少数派が差別されていたら無関心でいてはいけない。政治が過去を都合よく解釈していることに気付いたら無関心でいてはいけない」と訴えました。
また現地では、大勢の人々が銃殺された「死の壁」と呼ばれる場所に花輪がささげられ、生存者が犠牲になった人たちを悼んでいました。
大量虐殺=ホロコーストを生き延びた人たちは高齢化が進み、当時の体験を語る人は年々、少なくなっていますが、加害国のドイツでは近年、反ユダヤ主義に関連する犯罪が増加していて、悲劇の風化をどう防ぐかが大きな課題になっています。