2027
年の
開業を
目指し
工事が
進められているリニア
中央新幹線で、
地下構造物が
集中する
都市部の
地中深くでトンネルを
掘り
進める大型の
掘削機が
完成し、
報道陣に
公開されました。
公開された掘削機は「シールドマシン」と呼ばれ、直径およそ14メートルで、前方には「ビット」と呼ばれる地盤を削る硬い合金製の刃がおよそ700本あります。
「シールドマシン」は地中を掘り進めると同時に、トンネルの壁面を構築することができるため、リニア中央新幹線の品川ー名古屋間の全長286キロのうち地下構造物が集中する都市部の合わせておよそ50キロの区間で使われます。
また、トンネル工事は「大深度地下」と呼ばれる深さ40メートル以上の地下で行われるため、固い地盤などの状況に合わせて自動でビットを交換できる機能も備えられ、1か月平均で400メートルほどのトンネルを造ることができるということです。
JR東海は今後、シールドマシンを東京 品川区の工事現場に運び、その後、安全確認などを進めたうえで、令和3年度のはじめごろから掘削作業を開始することにしています。
JR東海中央新幹線建設部吉岡直行担当部長は「大深度地下での工事は地上への影響は少ない一方、高水圧などへの対応が必要だ。厳しい工事が予想されるが万全の準備をして臨みたい」と話していました。