センザンコウの密輸を捜査をしているマレーシアの警察は、12日までに、東部ボルネオ島のサバ州で、個体とうろこ、合わせて30トンを押収したと明らかにしました。
摘発した施設では、冷凍されたセンザンコウが入れられた箱1800個や、うろこ361キロのほか、生きた個体も押収されたということです。
現地の動物保護団体によりますと、マレーシアでの押収量としては過去最高で、市場価格にすると日本円で2億円を超えるとみられ、警察は、施設運営で中心的な役割を果たしていたとみられる35歳の男を逮捕しました。
アフリカやアジアに生息するセンザンコウは、絶滅のおそれがあるとしてワシントン条約で国際的な取り引きが禁止されていますが、中国やベトナムでは、薬の原料や高級食材として高値で取り引きされ、マレーシアは違法な輸出入の拠点とされてきました。
今回見つかったのはマレーシアに生息するセンザンコウだったということで、マレーシア政府は、密輸ルートの実態解明につなげたいとしています。