Báo tiếng Nhật: 伊能忠敬の日本地図「小図」3枚そろった副本国内で2例目確認

伊能いのう忠敬ちゅうけいの日本にっぽん地図ちず「小しょう図ず」3枚まいそろった副本ふくほん国内こくないで2例れい目め確認かくにん

May 19, 2021 04:05

Furigana

江戸えど時代じだいに伊能いのう忠敬ちゅうけいと測量そくりょう隊たいが作つくった日本にっぽん地図ちずのうち、「小しょう図ず（しょうず）」と呼よばれる全体ぜんたい図ずの3枚まいそろった副本ふくほんが新あらたに確認かくにんされました。小しょう図ずは正本しょうほんが焼失しょうしつし、3枚まいそろった副本ふくほんは国内こくないではこれまで1例れいしか確認かくにんされていないということで、調査ちょうさにあたった専門せんもん家かは「すばらしい発見はっけんで、地図ちずがどう仕立したてられたのか研究けんきゅうが進すすむきっかけになる」と話はなしています。

この日本にっぽん地図ちずは、北九州きたきゅうしゅう市しにある「ゼンリンミュージアム」に寄贈きぞうされたもので、縦たてが1.5メートルから2.5メートル、横よこが1.6メートルほどの3枚まいの紙かみに、北海道ほっかいどうと東日本ひがしにっぽん、西日本にしにほんの地図ちずが描えがかれています。

日本にっぽん地図ちず学会がっかいの専門せんもん部会ぶかいが調査ちょうさした結果けっか、伊能いのう忠敬ちゅうけいと測量そくりょう隊たいが作つくった日本にっぽん地図ちずのうち、43万まん2000分ぶんの1の縮尺しゅくしゃくで全体ぜんたいを3枚まいに収おさめた「小しょう図ず」の副本ふくほんと判断はんだんされました。

学会がっかいによりますと、伊能いのう忠敬ちゅうけいの日本にっぽん地図ちずは縮尺しゅくしゃくの異ことなる「大図おおず」「中ちゅう図ず」「小しょう図ず」があり、幕府ばくふに提出ていしゅつした「正本しょうほん」は明治めいじ時代じだいにすべて焼失しょうしつしています。

副本ふくほんは正本しょうほんと近ちかい時期じきに作つくられたと考かんがえられ、3枚まいがそろった小しょう図ずの副本ふくほんは国内こくないではこれまで、重要じゅうよう文化財ぶんかざいに指定していされている東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかんの所蔵しょぞう資料しりょうしか確認かくにんされていませんでした。

今回こんかい見みつかった資料しりょうには海岸かいがん線せんや地名ちめいなどが手書てがきで記しるされているほか、東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかんの資料しりょうにはない、どのように作つくったかについての説明せつめいも書き込かきこまれています。

日本にっぽん地図ちず学会がっかい地図ちず史料しりょう・地図ちずアーカイブ専門せんもん部会ぶかいの鈴木すずき純子じゅんこ主査しゅさは「伊能いのう忠敬ちゅうけいの測量そくりょう隊たいが作つくったとみられる実物じつぶつ感かんがあり、驚きょうがくしました。本当ほんとうにすばらしい発見はっけんで、地図ちずがどう仕立したてられていったのかという研究けんきゅうが進すすんでいくきっかけになる」と話はなしています。