紳士服大手の「コナカ」は、
主力の
紳士服量販店の
売り上げの
低迷や
郊外型店舗の
閉店に
伴う損失を
計上したこと
などから、ことし
9月期の
1年間の
最終損益が53
億円と、
前年の10
倍以上の
大幅な
赤字となりました。
コナカが発表したことし9月期の通期の決算によりますと、売り上げは606億9800万円で前年を6.8%下回りました。
また最終的な損益は53億4400万円で前年の10倍以上の大幅な赤字となりました。最終赤字は2期連続です。
これは主力の量販店「紳士服コナカ」で売り上げが低迷したことなどによるもので、コナカはこの1年で郊外型の量販店を中心に38店舗を閉店し、これに伴って47億円余りの損失を計上しています。
紳士服をめぐっては、クールビズなど職場でカジュアル化が進み需要が低迷していることに加え、カジュアル衣料品チェーンなどとの競合も激化しています。
コナカは来期の業績の見通しについては、ことし9月に発表した女性向けバッグなどを展開する「サマンサタバサジャパンリミテッド」との資本業務提携などの影響が未確定だとして、現時点では未定としています。
8日の会見で湖中謙介社長は「紳士服業界全体が厳しい中で、注力しているブランドへの投資を増やし、来期からの事業の再構築にはずみをつけたい」と述べました。