日本への
訪問を
前にタイを
訪れているローマ・カトリック
教会のフランシスコ
法王は21
日夜、
首都バンコクの
国立競技場でミサを
行い、
強制的に
働かせられたり
売春させられたりする
女性や
子どもなど弱い立場に
置かれている
人たちへの
支援を
呼びかけました。フランシスコ
法王は
ローマ法王としては35
年ぶりにタイを
訪れていて、21
日夜は
首都バンコクに
ある国立競技場でミサを
行いました。
タイのカトリック教会の信者は人口の1%未満ですが、当局によりますと、参加者は付近の施設も合わせておよそ6万人に上りました。
冒頭、フランシスコ法王がオープンカーに乗って場内をまわると、法王のイラストが入ったTシャツを着ている人や、タイとバチカンの国旗を手にした人たちから歓声があがっていました。
タイをはじめ東南アジアでは、女性や子どもを強制的に働かせたり売春させたりする、いわゆる「人身売買」の被害が世界でも特に深刻だとされていて、フランシスコ法王はミサの中で「売春や人身売買の犠牲になり、人間の根源的な尊厳を傷つけられている女性や子どもたちが思い浮かぶ」と述べました。
そのうえで、こうした弱い立場の人たちはだれもが同じ家族の一員だとして支援を呼びかけました。
ミサと一連のイベントは合わせて2時間半におよび、フランシスコ法王は途中、両脇を抱えられて歩くなど疲れを見せる姿もありました。
フランシスコ法王は23日、タイを出発して日本に向かいます。