与野党対決の
構図となった
高知県知事選挙は24
日投票が
行われ、
自民党と
公明党が
推薦した
元総務省総括審議官の
浜田省司氏が、
野党4党が
支援した
候補を
破って
初めての
当選を
果たしました。
高知県知事選挙の
結果です。
▽浜田省司、無所属、新。当選。17万3758票。
▽松本顕治、無所属、新。11万1397票。
自民党と公明党が推薦した浜田氏が、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党が支援した共産党高知県委員の松本氏を破って、初めての当選を果たしました。
浜田氏は、56歳。昭和60年に自治省・現在の総務省に入り、大阪府の副知事や大臣官房総括審議官などを務めました。
浜田氏は「南海トラフ地震対策や台風・豪雨への対策をしっかりと整備して安全・安心の基盤作りをする。その上で、仕事やいきいきとした生活ができて元気な高知ができてくる」と述べました。
投票率は、47.67%と、これまでで2番目に低い投票率となりました。
自民 下村選対委員長「今後の国政にも大きなプラスに」
自民党の下村選挙対策委員長は、24日夜、記者団に対し、「自民党と公明党が力を合わせて応援し、それなりの差が出てよかった。国政の影響が、マイナスに働くのではないかと危機感を相当持っていたが、払拭(ふっしょく)できたのではないか」と述べました。
その上で、「いつあるか分からないが、衆議院選挙にも影響する大変重要な知事選挙だと捉えていた。今後の国政にも大きなプラスになると思う」と述べました。
公明 佐藤選対委員長「自公協力体制が機能した結果」
公明党の佐藤選挙対策委員長は、「今回の勝利は、自民・公明両党の協力体制が機能した結果だ。中央省庁や地方自治体で行政経験のある浜田氏に県民は安心感を持ち、期待感が集まったものと思う。高知県は、経済活性化や地震対策など課題が多く、これまでの経験を生かし、国と連携しながら、着実に公約実現への取り組みを始めてもらいたい」という談話を出しました。
共産 志位委員長「次につながる大きな財産となった」
共産党の志位委員長は、「『オール野党』でたたかう体制がつくられ、野党各党の党首をはじめ全国から国会議員が応援にかけつけ、心一つにたたかったことは、次につながる大きな財産となったと確信している。市民と野党の共闘の発展のために、全力をあげて奮闘する決意だ」とする談話を発表しました。