일본어 뉴스: 防衛省馬毛島買収で島の大半を所有する開発会社と一定合意

防衛ぼうえい省しょう馬毛島まげしま買収ばいしゅうで島しまの大半たいはんを所有しょゆうする開発かいはつ会社かいしゃと一定いってい合意ごうい

Nov 30, 2019 07:11

Furigana

在日ざいにちアメリカ軍ぐんの空母くうぼ艦載かんさい機きの訓練くんれんの移転いてん先さきとして買収ばいしゅうを予定よていしている鹿児島かごしま県けんの馬毛島まげじまをめぐり、防衛ぼうえい省しょうは島しまの大半たいはんを所有しょゆうする開発かいはつ会社かいしゃとの間までおよそ160億おく円えんで買収ばいしゅうすることで、一定いっていの合意ごういに達たっしました。防衛ぼうえい省しょうは、小笠原おがさわら諸島しょとうの硫黄いおう島とうで行おこなわれている在日ざいにちアメリカ軍ぐんの空母くうぼ艦載かんさい機きの離着陸りちゃくりく訓練くんれんの移転いてん先さきとして、鹿児島かごしま県けん西之表にしのおもて市しの馬毛島まげじまを買収ばいしゅうするため、島しまの大半たいはんを所有しょゆうする開発かいはつ会社かいしゃと協議きょうぎを続つづけていました。

その結果けっか、29日にち、およそ160億おく円えんで買収ばいしゅうすることで、一定いっていの合意ごういに達たっしたということです。

防衛ぼうえい省しょうは、今後こんご、詰つめの調整ちょうせいを進すすめて買収ばいしゅうし、自衛隊じえいたいとアメリカ軍ぐんが共同きょうどうで使用しようできる施設しせつを整備せいびする方針ほうしんです。

馬毛島まげしまをめぐっては、アメリカ側がわが、「硫黄いおう島とうは本土ほんどから遠とおく、乗組のりくみ員いんの安全あんぜん確保かくほが難むずかしい」などとして、早期そうきに訓練くんれん施設しせつを整備せいびするよう強つよく求もとめていました。

空母くうぼ艦載かんさい機き着陸ちゃくりく訓練くんれんとは

アメリカ軍ぐんの空母くうぼ艦載かんさい機きが、地上ちじょうの滑走かっそう路ろを空母くうぼの甲板かんぱんに見立みたて、着陸ちゃくりくしてすぐに離陸りりくする「タッチアンドゴー」を繰り返くりかえす訓練くんれんは「ＦＣＬＰ」と呼よばれています。

空母くうぼの甲板かんぱんは300メートルほどと短みじかく、艦載かんさい機きが洋上ようじょうで安全あんぜんに着き艦かんするには、高たかい技術ぎじゅつと訓練くんれんが必要ひつようとされ、出港しゅっこう前まえにはＦＣＬＰが行おこなわれています。

現在げんざいは、横須賀よこすかを拠点きょてんにする原子力げんしりょく空母くうぼ「ロナルド・レーガン」の艦載かんさい機きが、年としに１いち回かいから２に回かい、小笠原おがさわら諸島しょとうの硫黄いおう島とうでＦＣＬＰを行おこなっています。

１いち回かいの訓練くんれんは10日間にちかんほどで、日にち中ちゅうから深夜しんやに及およぶということです。

防衛ぼうえい省しょうはアメリカ軍ぐんが抑止よくし力りょくとして空母くうぼを運用うんようしていく上うえで、ＦＣＬＰは不可欠ふかけつだとしていて、訓練くんれん施設しせつの提供ていきょうを続つづけています。

曲折きょくせつの半はん世紀せいき

ＦＣＬＰ＝空母くうぼ艦載かんさい機き着陸ちゃくりく訓練くんれんは、昭和しょうわ48年ねん、アメリカ軍ぐんの空母くうぼが横須賀よこすかに配備はいびされたのに伴ともない、青森あおもり県けんの三沢みさわ基地きちや山口やまぐち県けんの岩国いわくに基地きちで始はじまりました。

しかし、いずれも遠とおいことから昭和しょうわ57年ねんに神奈川かながわ県けんにある厚木あつぎ基地きちで訓練くんれんが行おこなわれるようになると、特とくに夜間やかんの訓練くんれんによる騒音そうおん被害ひがいが深刻しんこく化かし、周辺しゅうへん住民じゅうみんからは飛行ひこう差し止さしとめなどを求もとめる集団しゅうだん訴訟そしょうも起おきました。

アメリカ側がわからも、代かわりの訓練くんれん場じょうを確保かくほするよう要請ようせいがあり、日本にっぽん政府せいふは、平成へいせい３さん年ねんから小笠原おがさわら諸島しょとうの硫黄いおう島とうを（いおうとう）暫定ざんてい的てきな措置そちとして訓練くんれん場じょうにしました。

ところが、アメリカ側がわは硫黄いおう島とうは遠とおくて訓練くんれんに制約せいやくがあるとして、さらに代かわりの訓練くんれん場じょうの確保かくほを要請ようせいしました。

その後そのご、平成へいせい18年ねんに空母くうぼ艦載かんさい機きが厚木あつぎ基地きちから岩国いわくに基地きちに移転いてんすることが決きまると、平成へいせい23年ねんには日にち米べいの外務がいむ・防衛ぼうえいの閣僚かくりょう協議きょうぎ、「２に＋２に」の共同きょうどう声明せいめいで、恒久こうきゅう的てきな訓練くんれん場じょうとして、岩国いわくに基地きちから比較的ひかくてき近ちかい、鹿児島かごしま県けんの馬毛島まげじまを検討けんとう対象たいしょうとすることが明記めいきされ、交渉こうしょうが続つづけられてきました。