日本新闻: サッカー闘莉王が現役引退「感謝の気持ちで胸いっぱい」

サッカー闘莉王おうが現役げんえき引退いんたい「感謝かんしゃの気持きもちで胸むねいっぱい」

Dec 1, 2019 16:12

Furigana

サッカー元もと日本にっぽん代表だいひょうで、Ｊじぇい２に京都きょうとサンガのディフェンダー、田中たなかマルクス闘莉王おう選手せんしゅが、今こんシーズン限かぎりでの現役げんえき引退いんたいを発表はっぴょうし、「感謝かんしゃの気持きもちで胸むねがいっぱいです」と心境しんきょうを話はなしました。闘莉王おう選手せんしゅは、ブラジル出身しゅっしんの38歳さい。激はげしさを前面ぜんめんに押し出おしだしたプレーを持ち味もちあじに「闘将とうしょう」と呼よばれ、守もりの要ようとして活躍かつやくするだけでなく、得点とくてんがほしい場面ばめんでは積極せっきょく的てきに前線ぜんせんに上あがって、高たかさや強つよさをいかしてゴールを狙ねらう姿勢しせいは、大おおきな期待きたいを集あつめました。

2003年ねんに日本にっぽん国籍こくせきを取得しゅとくし、翌年よくねんのアテネオリンピックに出場しゅつじょう、2010年ねんのワールドカップ南アフリカみなみあふりか大会たいかいでは、日本にっぽん代表だいひょうの主力しゅりょくとして活躍かつやくし、海外かいがいの大会たいかいでは初はじめてとなる決勝けっしょうトーナメント進出しんしゅつに貢献こうけんしました。日本にっぽん代表だいひょうでは43試合しあいに出場しゅつじょうし、８はち得点とくてんをあげています。

またＪリーグじぇいり-ぐでは、Ｊじぇい１いちとＪじぇい２にを合あわせて529試合しあいに出場しゅつじょうし、104点てんをあげていて、浦和レッズうらわれっずではリーグ優勝ゆうしょうに加くわえて、２に回かいの天皇てんのう杯はい制覇せいは、名古屋なごやグランパスでもリーグ優勝ゆうしょうを経験けいけんしました。

今こんシーズンは、Ｊじぇい２にのサンガでプレーしていましたが、１いち日にち都内とないのホテルで記者きしゃ会見かいけんを開ひらいて現役げんえき引退いんたいを発表はっぴょうしました。

記者きしゃ会見かいけんで闘莉王おう選手せんしゅは「19年間ねんかんのプロ生活せいかつを引退いんたいします。感謝かんしゃの気持きもちで胸むねがいっぱいです」と心境しんきょうを話はなしたうえで、引退いんたいを決断けつだんした理由りゆうについて「心こころに燃もえている炎ほのおが消きえそうになったら何なん歳さいであれ引退いんたいしようと決きめていた。去年きょねんの終おわりごろに少すこしそれを感かんじ、消きえかかっていた炎ほのおを最後さいごのエネルギーに変かえて今こんシーズン戦たたかった」と明あかしました。

そして、現役げんえきの選手せんしゅたちに向むけては「いまはきれいなサッカーばかり。泥臭どろくさく、技術ぎじゅつがすぐれなくても僕ぼくみたいに一生いっしょう懸命けんめいやってサポーターに喜よろこばれるという姿勢しせいをなくしてほしくない。そういう気持きもちを伝つたえられる選手せんしゅが消きえてほしくない」とメッセージを残のこしました。

記者きしゃ会見かいけんには日本にっぽん代表だいひょうなどでともにプレーし、昨さくシーズンで現役げんえきを引退いんたいした楢崎ならさき正ただし剛つよしさんや中澤なかざわ佑二ゆうじさんが、サプライズゲストで登場とうじょうして花束はなたばを渡わたすと、闘莉王おう選手せんしゅは涙なみだを浮うかべていました。