世界で
初めて月の
南極への
着陸を
試み、
着陸直前で
通信が
途絶えたインドの
無人探査機の
残骸が
月面で
発見されました。インドはことし
7月、
世界で
初めてと
なる月の
南極への
着陸を
目指して
無人探査機「チャンドラヤーン
2号」を
打ち上げ、
9月に
着陸を
試みました。
ところが、着陸の直前、高度2.1キロまで降下したところで、突然、通信が途絶え、その後、状況はわかっていませんでした。
この探査機に関してアメリカのNASA=航空宇宙局は3日、アメリカの探査機が月面を撮影した写真でインドの探査機の残骸を発見したと発表しました。
それによりますと、インドの探査機が衝突したとみられる場所から広い範囲にわたって残骸が飛び散っていたということです。
インド政府は先週、議会に提出した報告書で、探査機が着陸のために減速している途中で誤作動が発生し、十分な減速ができないまま着陸予定地点から500メートルほど離れた場所に衝突したという調査結果を明らかにしています。
今回、インドが着陸を成功させていれば、旧ソビエト、アメリカ、中国に次ぐ4か国目でしたが、月の南極は地形やマイナス157度以下という過酷な環境から困難が予想されていました。