日本大学アメリカンフットボール
部の
選手が
悪質なタックルをした
問題で、
警視庁が、
反則行為を
指示したとされた
前の
監督や
コーチについて
刑事責任を
問うのは
困難だと
判断したことがわかりました。
警視庁は、こうした
意見や
捜査結果をまとめた
書類を
近く検察庁に
送付することにしています。ことし
5月、
東京・
調布市で
行われた
試合で、
日大の
選手が
パスを
投げ
終えて
無防備な
状態だった
関西学院大の
選手に
後ろからタックルする
悪質な
反則行為をしてけがをさせました。
警視庁は傷害容疑で被害届が出されたことを受け、日大の内田正人前監督(63)や井上奨前コーチ(29)、タックルをした宮川泰介選手(20)から任意で事情を聴くとともに、試合を撮影した複数の映像を解析してきました。
その結果、反則行為を指示したとされた内田前監督と井上前コーチについて、刑事責任を問うのは困難だと判断したということです。
現場にいたほかの複数の選手にも聞き取りを行いましたが、反則行為の明確な指示は確認できなかったということで、警視庁は、こうした意見や捜査結果をまとめた書類を近く検察庁に送付することにしています。
一方、タックルをした宮川選手については、反則行為を行い相手選手にけがをさせたとして傷害の疑いで書類送検する方針です。タックルを受けた選手の父親は、宮川選手について寛大な処分を求める嘆願書を提出し示談がすでに成立していて、刑事責任については今後、慎重に判断されるものとみられます。