７なな～９月くがつＧＤＰじ-でぃ-ぴ- 年率ねんりつ換算かんさんでマイナス1.2％

これが１いち年間ねんかん続つづいた場合ばあいの年率ねんりつに換算かんさんするとマイナス1.2％となり、２に期きぶりにマイナスに転てんじました。

主おもな項目こうもくをみますと「輸出ゆしゅつ」は、北海道ほっかいどうでの地震じしんや、台風たいふう21号ごうの被害ひがいにより関西かんさい空港くうこうが一時いちじ閉鎖へいさされるなど相次あいついだ自然しぜん災害さいがいの影響えいきょうで、自動車じどうしゃなどを中心ちゅうしんに振ふるわずマイナス1.8％と落ち込おちこみました。輸出ゆしゅつのマイナスは５ご期きぶりです。

統計とうけい上じょうは「輸出ゆしゅつ」に含ふくまれる外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくによる消費しょうひが、災害さいがいの影響えいきょうで低調ていちょうだったことも影響えいきょうしました。

「個人こじん消費しょうひ」も相次あいつぐ自然しぜん災害さいがいで外食がいしょくや旅行りょこうに出でかける人ひとが減へったことなどから、マイナス0.1％でした。

企業きぎょうの「設備せつび投資とうし」も自然しぜん災害さいがいで、設備せつびの納入のうにゅうが滞とどこおった影響えいきょうで、マイナス0.2％と８はち期きぶりに減少げんしょうしました。

さらに「公共こうきょう投資とうし」もマイナス1.9％の大幅おおはばな減少げんしょうとなりました。

一方いっぽう、「住宅じゅうたく投資とうし」はプラス0.6％で、５ご期きぶりにプラスとなりました。

経済けいざい再生さいせい相しょう「災害さいがいで個人こじん消費しょうひが押し下おしさげ」

茂木もぎ経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは、記者きしゃ会見かいけんで「相次あいついで発生はっせいした自然しぜん災害さいがいにより、一時いちじ的てきに個人こじん消費しょうひが押し下おしさげられたことや輸出ゆしゅつがマイナスになったことが影響えいきょうしていると考かんがえている。景気けいきはゆるやかに回復かいふくしているとの認識にんしきに変かわりはない」と述のべました。

先行さきゆきについては、「雇用こよう・所得しょとく環境かんきょうの改善かいぜんが続つづく中なかで、民需みんじゅを中心ちゅうしんとした景気けいき回復かいふくが期待きたいされるが、通商つうしょう問題もんだいの動向どうこうが世界せかい経済けいざいに与あたえる影響えいきょうや、海外かいがい経済けいざいの不ふ確実かくじつ性せい、金融きんゆう資本しほん市場しじょうの変動へんどうの影響えいきょうなどに留意りゅういする必要ひつようがある。政府せいふとしては、今年度こんねんどの補正ほせい予算よさんを迅速じんそくかつ着実ちゃくじつに実施じっしするとともに、来年らいねん10月つきに予定よていされている消費しょうひ税率ぜいりつの引き上ひきあげを控ひかえ、経済けいざい運営うんえいに万全ばんぜんを期きしていく」と述のべました。

インバウンドは「輸出ゆしゅつ」にカウント

今回こんかいのＧＤＰじ-でぃ-ぴ-では、「輸出ゆしゅつ」が減少げんしょうし、２に期きぶりのマイナスを招まねく１ひとつの要因よういんとなりました。

西日本にしにほん豪雨ごううや台風たいふう21号ごうなど、相次あいついだ自然しぜん災害さいがいで、工場こうじょうが被災ひさいしたり、関西かんさい空港くうこうが、一時いちじ、閉鎖へいさされたりしたことが影響えいきょうしました。

さらに「外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくの消費しょうひ」の落ち込おちこみも響ひびきました。

外国がいこく人じんが日本にっぽん国内こくないで買い物かいものしたり、食事しょくじをしたりした分ぶんは、日本にっぽんのモノやサービスを外国がいこく人じんに「輸出ゆしゅつ」したという考え方かんがえかたから、ＧＤＰじ-でぃ-ぴ-の統計とうけい上じょうは、「輸出ゆしゅつ」にカウントされます。

日本にっぽん政府せいふ観光かんこう局きょくのまとめによりますと、ことし９月くがつに日本にっぽんを訪おとずれた外国がいこく人じん旅行りょこう者しゃの数かずは自然しぜん災害さいがいで旅行りょこうのキャンセルが広ひろがり、５ご年ねん８はちか月かげつぶりの減少げんしょうを記録きろくしました。

このため外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくによる国内こくないでの買い物かいものが減へり、「輸出ゆしゅつ」を押し下おしさげる一因いちいんになったと考かんがえられています。