今週の
レギュラーガソリンの
小売価格は、
原油価格の
下落を
受けて
3週連続で
値下がりし、
1リットル当たりの
全国平均で157.5
円となりました。
国の
委託を
受けてガソリン価格を
調査している
石油情報センターによりますと、12
日時点の
レギュラーガソリンの
小売価格は、
1リットル当たりの
全国平均で157.5
円となり、
前の
週より1.2
円値下がりしました。
ガソリン価格は、8週連続で値上がりしたあと、先月末に下落に転じ、これで3週連続の値下がりとなりました。
これは、アメリカによるイラン産原油の禁輸などを盛り込んだ経済制裁で、日本などが一時的に適用対象から除外され原油の輸入が認められたことや、今後、世界経済が減速し原油の需要が減るとの見方から、国際的な原油価格が下落していることが要因です。
今後の見通しについて、石油情報センターは「原油価格の下落が続いており、来週のガソリン価格も値下がる見通しだ。今後は、産油国が原油価格を維持するため生産量を減らすかどうか注目される」と話しています。
原油先物価格 7か月ぶりの安値水準
一方、東京商品取引所では14日、原油の先物価格が下落し、ことし4月以来およそ7か月ぶりの安値水準となりました。今後、原油の供給が過剰になるのではないかとの見方が広がっているためです。
14日の東京商品取引所では、朝から原油の先物に売り注文が出て、取り引きの中心となる来年4月ものの先物価格の終値は13日よりも3000円安い、1キロリットル当たり4万5450円になりました。
値下がりの幅はことしで最も大きく、終値としてはことし4月以来、およそ7か月ぶりの安値水準となりました。
価格の下落は、13日にOPECが来年の世界の原油需要の見通しを引き下げた一方で、OPEC以外の国の原油生産量の見通しを引き上げ、今後、原油の供給が過剰になるのではないかとの見方が広がっているためです。
このため、13日のニューヨーク原油市場でも国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格が、ことし最も安くなっていました。
市場関係者は「米中貿易摩擦の影響で、世界の経済成長が鈍化し原油需要が減ることを見越して先物を売る動きも出ている。今月の米中首脳会談や来月のOPEC総会の結果に関心が集まっている」と話しています。