外国がいこく人じん共生きょうせいに向むけた対応たいおう策さくの素案そあん 地方ちほうの取り組とりくみに財政ざいせい支援しえん

素案そあんには、外国がいこく人じんの生活せいかつを支援しえんするため、さまざまな悩なやみを相談そうだんできる一元いちげん的てきな窓口まどぐちを全国ぜんこくにおよそ100か所かしょ整備せいびすることが盛り込もりこまれています。

また、行政ぎょうせいサービスや災害さいがい情報じょうほう、医療いりょう機関きかんでの対応たいおう、運転うんてん免許めんきょの学科がっか試験しけんなどの多た言語げんご化かを進すすめるほか、警察けいさつの「110番ばん」やハローワークの相談そうだん窓口まどぐちなどの多言たげん語ごでの対応たいおうも進すすめるとしています。

さらに、携帯けいたい電話でんわの契約けいやくなどを円滑えんかつにできるよう、多言たげん語ごでの対応たいおうを事業じぎょう者しゃに要請ようせいし、在留ざいりゅうカードで本人ほんにん確認かくにんができることも周知しゅうちするとしています。

一方いっぽう、外国がいこく人じんが都市とし部ぶに集中しゅうちゅうして地方ちほうの人手ひとで不足ふそくが解消かいしょうされないことがないよう、外国がいこく人じんを呼び込よびこむ先導せんどう的てきな地方ちほうの取り組とりくみは、財政ざいせい的てきに支援しえんすることや、同おなじ業種ぎょうしゅでの転職てんしょくを希望きぼうする場合ばあいには、支援しえんすることを明記めいきしています。

また、新あらたな在留ざいりゅう資格しかくを得えるための日本語にほんごの試験しけんは、当初とうしょ予定よていされていた８はちか国かこくから１ひとつ増ふえて、９きゅうか国かこくで実施じっしするとしています。

さらに、日本語にほんご学校がっこうの教育きょういく水準すいじゅんを確保かくほするため、在籍ざいせきする留学生りゅうがくせいの日本語にほんご能力のうりょく試験しけんの結果けっかなどを公表こうひょうすることを義務ぎむづけるとしています。

また、社会しゃかい保険ほけんの加入かにゅうを促うながすため、過去かこに社会しゃかい保険ほけん料りょうを一定いってい程度ていど滞納たいのうしている企業きぎょうなどは受け入うけいれ先さきとして認みとめないとしています。

このほか外国がいこく人じんの入居にゅうきょを拒こばまない賃貸ちんたい住宅じゅうたくの情報じょうほう提供ていきょうなどを行おこなうとしているほか、賃金ちんぎんの支払しはらいをより適正てきせいに行おこなうため、金融きんゆう機関きかんに銀行ぎんこう口座こうざの利用りようも促うながすとしています。

こうした案あんは今週こんしゅう20日にちに、法務省ほうむしょうで正式せいしきにまとめられたあと、さらに調整ちょうせいを行おこなったうえで、来週らいしゅう、政府せいふの対応たいおう策さくとしてまとめられます。

留学生りゅうがくせいの国内こくない就職しゅうしょくも支援しえん

素案そあんによりますと、留学生りゅうがくせいの国内こくないでの就職しゅうしょく率りつを政府せいふは、５ご割わり程度ていどに向上こうじょうさせることを目指めざしていますが、実際じっさいは３さん割わり余あまりにとどまっていて、抜本ばっぽん的てきな対策たいさくが必要ひつようだとしています。

このため、今年度こんねんど中ちゅうに、クールジャパン分野ぶんやの専門せんもん学校がっこうなどを卒業そつぎょうする留学生りゅうがくせいが就職しゅうしょくできる業務ぎょうむの幅はばを広ひろげるとしています。

日本語にほんご教育きょういくの人材じんざい育成いくせいが急務きゅうむ

日本語にほんご教育きょういくを担になう人材じんざいの育成いくせいが急務きゅうむだとして、養成ようせいや研修けんしゅうのプログラムを改善かいぜんし、充実じゅうじつさせるとしています。

また、日本語にほんご教師きょうしのスキルを証明しょうめいする新あらたな資格しかくを整備せいびするとしています。

さらに、外国がいこく人じんの児童じどうや生徒せいととその保護ほご者しゃ、それに教員きょういんのスムーズな意思いし疎通そつうを図はかり、きめこまやかな日本語にほんご指導しどうを行おこなうため、政府せいふは、情報じょうほう通信つうしん技術ぎじゅつの整備せいびを支援しえんするとしています。

日本語にほんご試験しけんは９きゅうか国かこくで

新あらたな在留ざいりゅう資格しかくを得えるための日本語にほんごの試験しけんは、これまでに固かたまっていた、ベトナム、フィリピン、カンボジア、インドネシア、中国ちゅうごく、タイ、ミャンマーの７ななか国かこくに加くわえ、モンゴルとネパールの合あわせて９きゅうか国かこくで行おこなわれる見通みとおしです。

ガイドブックは11か国かこく語ごで

在留ざいりゅう手続てつづきや防犯ぼうはん、交通こうつう安全あんぜんなど生活せいかつや就労しゅうろうに必要ひつように基礎きそ的てきな情報じょうほうを盛り込もりこんだガイドブックを作つくり、11か国かこく語ごをめどに多言たげん語ご化かを進すすめるとしています。

11か国かこく語ごは、日本にっぽん語ごや英語えいご、中国ちゅうごく語ご、韓国かんこく語ご、ベトナム語ご、スペイン語ご、ポルトガル語ご、タイ語ご、インドネシア語ご、タガログ語ご、ネパール語ごとなっています。

運転うんてん免許めんきょ試験しけんは実情じつじょうに応おうじて

運転うんてん免許めんきょの学科がっか試験しけんは現在げんざい、英語えいごや中国ちゅうごく語ごに加くわえ、ポルトガル語ごやベトナム語ごなどでも、一部いちぶの地域ちいきでは実施じっしされています。

17日にちの素案そあんには、外国がいこく人じんの国籍こくせきなどが地域ちいきによって異ことなることから、多言たげん語ご化かの具体ぐたい的てきな数かずは明記めいきされておらず、地域ちいきの実情じつじょうに応おうじて、対応たいおうすることになる見通みとおしです。

支援しえんコーディネーターも

来年度らいねんど、気象庁きしょうちょうのホームページや緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうや「Ｊじぇいアラート」などを発信はっしんするアプリが多た言語げんご化かされる見通みとおしです。

対応たいおう言語げんごは11か国かこく語ごになる予定よていです。

また、災害さいがい時じに避難ひなん所しょにいる外国がいこく人じんの要望ようぼうに対応たいおうするため、再さい来年らいねんをめどに各かく都道とどう府県ふけんと政令せいれい指定してい都市としに「災害さいがい時じ外国がいこく人じん支援しえん情報じょうほうコーディネーター」を配置はいちできるよう養成ようせいを始はじめるとしています。

さらに、警察けいさつの「110番ばん」消防しょうぼうの「119番ばん」のほか、消費しょうひ生活せいかつセンター、法務省ほうむしょうの人権じんけん擁護ようご機関きかん、ハローワーク、労働ろうどう基準きじゅん監督かんとく署しょなどでも多言たげん語ごでの対応たいおうが進すすむ見通みとおしです。