東京 練馬区が
2つの
区立図書館の
運営を
民間に
委託する
方針を
示していることに
図書館の
非常勤の
司書で
作る労働組合が
反対し、19
日と26
日にそれぞれ2時間の
ストライキを
構えて
交渉を
続けています。
練馬区では、
区内に13
ある区立図書館と
分室の
うち、
新たに
石神井図書館と
練馬図書館の
運営について、
5年後までに
指定管理者制度を
導入し
民間に
委託する
方針です。
これに対し「図書館専門員」と呼ばれる非常勤の司書57人で作る労働組合が指定管理者制度の導入に反対し区側と交渉を続けていて、まとまらなかった場合ストライキを行うことを決めました。
ストライキは練馬図書館で行われ、19日と26日のいずれも午前8時半から10時半の2時間にわたって予定しています。練馬図書館では館長を含めた職員合わせて35人のうち32人が非常勤の「図書館専門員」で、購入する図書の選択やカウンターでの貸し出し、検索などの業務を行っています。
練馬区立図書館専門員労働組合の船津まゆみさんは「図書館専門員の中には30年近く図書館の業務に携わった人もいて、皆、現場の貴重なノウハウを持っている。指定管理者制度の導入でそれが失われるおそれがあり、やむをえずストライキを決めた」と話しています。
一方、練馬区教育委員会は「利用者に迷惑がかからないようストを回避するために誠心誠意、組合側と交渉をしていきたい」と話しています。
ストに賛否の声
東京 練馬区で図書館の非常勤の司書がストライキを構えて、交渉を続けていることについて、ネット上では「応援します!司書をしていた友人が本当に食べていけないギャラと言っていたのを思い出します」とか、「ちゃんと大事に育てて優秀な人にはちゃんと相応の報酬を出さないと頑張りがいがなさすぎる。本が好きな人は安くてもなりたいから完全なやりがい搾取だよ」など理解を示すツイートが上がっています。
一方、「公共図書館とは利用する人みんなのものであり、ストは図書館を利用する権利を一時的とはいえ阻害する」とか、「かつて有権者の多くが望んだ公務員の人件費削減の結果起きたことにすぎない話なのに」など、ストライキに批判的な意見も上がっていました。