特別背任の
容疑で
再逮捕された
日産自動車のカルロス・ゴーン
前会長の
勾留の
理由を
明らかにする
手続きが、
東京地方裁判所で
行われ、ゴーン
前会長は「
日産のために
全力を
尽くし、
公明正大かつ
合法的に
業務を
進めてきた。
日産に
損害を
与えていない」
などと
述べ
無罪を
主張しました。
日産自動車の
前会長、カルロス・ゴーン
容疑者(64)は、
私的な
損失の
信用保証に
協力したサウジアラビア
人の
実業家の
会社に
日産の
子会社から16
億円余りを
不正に
支出した
などとして、
先月21
日、
特別背任の
疑いで
再逮捕され、
東京地方裁判所は
今月11
日までの
勾留を
認めています。
勾留の理由を明らかにする手続きは、午前10時半から東京地方裁判所の公開の法廷で行われ、ゴーン前会長も出廷しました。
去年11月の最初の逮捕以降、初めて公開の場に姿を現したゴーン前会長は、黒のスーツ姿でネクタイは締めずに出廷し、裁判官から氏名を確認されると「カルロス・ゴーン・ビシャラ」と答えました。
また裁判官が職業について会社役員で間違いないか尋ねると、通訳を介して英語で「そのとおりです」と答えました。
このあと、裁判官が勾留の理由について「証拠隠滅や逃亡の可能性がある」などと説明しました。
これに対しゴーン前会長は「捜査機関からかけられている容疑が、いわれのないものだということを明らかにしたい」としたうえで、「日産に心からの親愛と感謝の気持ちを持っている。日産のために全力を尽くし、公明正大かつ合法的に業務を進めてきた。日産に損害を与えていない」などと述べ、無罪を主張しました。
また前会長の弁護士も、日産の資金16億円余りをサウジアラビア人の実業家の会社に不正に支出させた疑いについて「紛争の解決などに対する正当な対価だ」と述べました。
前会長の弁護士は、8日の手続きに続いて勾留の取り消しを請求する方針で、このあと午後3時から都内で記者会見を開く予定だということです。