일본어 뉴스: ＮＨＫ全国俳句大会大賞は「天下取り損ねし父の昼寝かな」

ＮＨＫえぬえいちけい全国ぜんこく俳句はいく大会たいかい大賞たいしょうは「天下てんか取とり損そこねし父ちちの昼寝ひるねかな」

Jan 20, 2019 17:01

Furigana

全国ぜんこくから寄よせられた優すぐれた俳句はいくを紹介しょうかいする「ＮＨＫえぬえいちけい全国ぜんこく俳句はいく大会たいかい」が、20日にち、東京とうきょう渋谷しぶやのＮＨＫえぬえいちけいホールで開ひらかれました。

この大会たいかいは、ＮＨＫえぬえいちけいとＮＨＫえぬえいちけい学園がくえんが毎年まいとし開ひらいているもので、「一般いっぱんの部ぶ」と中学生ちゅうがくせい以下いかの「ジュニアの部ぶ」に合あわせて８はち万まん3000余あまりの作品さくひんが寄よせられました。

「一般いっぱんの部ぶ」では53句くが特選とくせんに選えらばれ、この中なかから３みっつの作品さくひんが大賞たいしょうに選えらばれました。

このうち、宮崎みやざき県けんの田代たしろきみ子きみこさん（81）の作品さくひん、「天下てんか取とり損そこねし父ちちの昼寝ひるねかな」は、大志たいしを抱だいて働はたらいていた厳きびしい父親ちちおやの、家いえで昼寝ひるねをしているときの安やすらかな寝顔ねがおを表現ひょうげんしたもので、「『昼寝ひるね』という季語きごは子こどもについて詠よまれることが多おおいが、そういった季語きごの在り方ありかたをひっくり返ひっくりかえしていて大おおいに楽たのしめた」などと評価ひょうかされました。

東京とうきょう都との森沢もりさわ悠子ゆうこさん（46）の作品さくひん、「ゆつたりと机つくえ使しふや夜学やがく生せい」は昼間ひるまに比くらべて学生がくせいの少すくない大学だいがくの夜間やかん部ぶで、みんなが広々ひろびろと机つくえを使つかう様子ようすを詠よんだ句くで、「華はなやかな現代げんだい社会しゃかいの一隅いちぐうに生いきる夜よる学生がくせいの気付きづかない一いち面めんを捉とらえて心こころに響ひびく１いち句くだ」などと評価ひょうかされました。

兵庫ひょうご県けんの日野ひの久子ひさこさん（63）の作品さくひん、「東京とうきょうは光ひかりの積木つみき神しんの留守るす」は、東京とうきょうに遊あそびに行いった際さいに、高層こうそうビル群ぐんの窓まどにともる明あかりをまるで光ひかりの積み木つみきをいくつも重かさねたようだと表現ひょうげんしていて、「東京とうきょうの夜景やけいを『光ひかりの積木つみき』と表現ひょうげんしたことで、美うつくしさとともにはかなさも伝つたえている」などと評価ひょうかされました。