17
年前、
東京 足立区の
アパートで23
歳の
男性が
殺害された
事件で
警視庁は21
日、
当時現場近くに
住んでいた47
歳の
男を
強盗殺人などの
疑いで
逮捕しました。
男は
警察署を
訪れて
犯行を
自供し、
指紋も
現場に
残された
犯人のものとみられる
指紋と
一致したということで、
警視庁は
詳しいいきさつを
調べています。17
年前の
平成14
年12
月、
東京 足立区島根の
アパートで、
1人暮らしの
会社員、
成嶋健太郎さん(23)が
電気コードなどで
縛られ、
刃物で
刺されたり
鈍器のようなもので
殴られたりして
殺害されているのが
見つかりました。
成嶋さんの
財布などが
持ち去られ、
警視庁は
強盗殺人事件として
捜査していました。
その結果、去年12月、台東区千束の無職、川瀬直樹容疑者(47)が浅草警察署を訪れ、「人を殺したので出頭した」と犯行を自供し、指紋も現場に残された犯人のものとみられる指紋と一致したことから、警視庁は21日、強盗殺人などの疑いで逮捕しました。
2人に面識はないとみられ、調べに対し「手っとり早く金を手に入れようと考え、インターホンを押して出てきた男性を包丁で切りつけて殺害し、財布と現金を奪った」と供述しているということです。警視庁は詳しいいきさつを調べています。
この事件は、発生から15年となる、おととし、時効となる予定でしたが、9年前に殺人罪の時効が廃止され捜査が続けられていました。
同級生「みんなから信頼されていた」
成嶋健太郎さんと保育園から中学校まで一緒だったという39歳の女性は「健ちゃんは頭がよくてしっかり者で、みんなから信頼されていて中学時代には周囲のすすめもあって生徒会にも入っていました。運動神経もよくて、ドッジボールもうまかったです」と話していました。
そのうえで「事件が起きたときには、みんなから好かれる健ちゃんが誰かとトラブルになるわけがないと信じられませんでした。葬式でお父さんが『家に帰ってくると言ったのにもう帰ってこれなくなりました』と泣きながら話していたのが今も忘れられません。犯人が逮捕されるならよかったと思いますが、家族のもとに大切な息子は帰ってこないので複雑です」と話していました。