沖縄戦の
際に
住民らの
いわゆる集団自決があった
洞窟を
荒らして
保護観察処分を
受けた
少年らが
初めてNHKの
取材に
応じ、
反省のことばとともに、
同じような
過ちが
繰り返されないよう
戦争の
記憶を
伝え
継ぐ活動に
関わって
いく決意を
語りました。74
年前の
沖縄戦の
際、
沖縄県読谷村の
自然洞窟「チビチリガマ」では、
アメリカ軍が
迫る中、
住民83
人がいわゆる
集団自決に
追い込まれ、
戦争の
悲惨な
記憶を
伝える場として
保存されています。
しかし、おととし、洞窟の歴史を知らなかった県内の少年4人が千羽鶴や遺品などを荒らしたとして逮捕され、若い世代への記憶の継承の難しさが浮き彫りとなりました。
少年らは、保護観察処分を受けたあとは遺族らから話を聞いて当時のことを学ぶなどしていて、27日、洞窟の清掃活動に参加したあと、初めてNHKの取材に応じました。
この中で少年らは「携帯電話で『廃虚』と調べたらこの場所が出てきました。普通のほこらだと思い、千羽鶴の意味も分かりませんでした。事件後に歴史を学び、自分で千羽鶴を作って持ってきたときに、大切な場所なんだと気付かされました」と反省のことばを述べました。
そのうえで「遺族の人たちと関わりながら人間関係を深くしていき、将来子どもが生まれたらガマの歴史を教えたい」と述べ、同じような過ちが繰り返されないよう戦争の記憶を伝え継ぐ活動に関わっていく決意を語りました。