千葉県野田市で
小学4年生の
女の子が
死亡し、
傷害の
疑いで
父親が
逮捕された
事件で、
自宅の
浴室で
女の子が
死亡しているのが
見つかった
際、すでに
体の
一部に
死後硬直が
見られたことが
捜査関係者への
取材でわかりました。
警察は、
父親が
女の子に
暴行を
加えたあと、
しばらく浴室に
放置していた
疑いも
あると
見て
調べています。
今月24
日、
千葉県野田市の
小学4年生、
栗原心愛さん(10)が
自宅アパートの
浴室で
死亡しているのが
見つかった
事件では、
父親の
栗原勇一郎容疑者(41)が
冷水の
シャワーを
かけるなどの
暴行を
加えたとして
傷害の
疑いで
逮捕されました。
栗原容疑者がみずから110番通報し、駆けつけた警察官らが午後11時すぎに浴室内に倒れ込んで死亡している心愛さんを見つけましたが、このときすでに体の一部に死後硬直が見られたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警察は、遺体の状況などから栗原容疑者が心愛さんに暴行を加えたあと、しばらく浴室に放置していた疑いもあると見て、いきさつをさらに調べるとともに、死因の特定を進めています。
捜査関係者によりますと、調べに対し、栗原容疑者は「けがをさせるつもりはなかった」などと供述しているということです。
一時保護の柏児童相談所「断腸の思い」
この事件で、おととし、心愛さんを一時保護していた県の柏児童相談所などが会見を開き、当時の経緯などについて説明しました。
それによりますと、柏児童相談所では野田市の担当部署から虐待の疑いがあると連絡を受け、おととし11月から12月にかけて心愛さんを一時保護したということで、その際、心愛さんの右ほほにはあざがあり「お父さんがこわい」と話していたということです。
また、一時保護の期間中に生活状況などを確認するため両親と8回にわたって面談し話を聞きましたが、その時、父親の栗原容疑者は「せきこんだ時に抱きかかえるなどしたことはあるが虐待は思い当たらない」と話していたほか、母親も「わからない」と話していたということです。
心愛さんはおととし12月に一時保護が解除された後はいったん親族の家で暮らし、去年3月からは両親らの元に戻されたということです。
児童相談所は一時保護のあと、通っている学校に対し虐待の兆候がないか様子を観察するよう求める対応を取りましたが、両親との面談などは行っていなかったということです。
千葉県柏児童相談所の二瓶一嗣所長は「一時保護を解除したことはその時点では妥当な判断だと思っているが、子どもの命を守ることを使命としているので、お亡くなりになったことは断腸の思いです」と話しました。