相次ぐ
酪農家の
廃業で、
バターの
原料と
なる生乳の
生産量の
減少傾向が
続いていることから、
農林水産省はバター
不足を
回避するため
新年度のバターの
輸入枠を
今年度より50%
以上多い、
2万トンに
増やすことを
決めました。
農林水産省は
新年度の
バターの
輸入枠を、
今年度の
1万3000
トンから7000トン、
率にして54%
増やし
2万トンとすることを
決めました。
これは、酪農家の廃業が相次ぎ、バターの原料となる生乳の生産量の減少傾向が続いていることが背景にあります。また、去年起きた北海道の地震で生産量が一時的に減少したことや、去年、バターの消費量が伸びたことも影響しているということです。
バターの輸入量は、急に増えると生乳の価格に影響を与えるおそれがあるとして、国は2017年度から年度ごとに輸入枠を設定しています。
農林水産省は「必要な量を十分に確保できると考えており、乳用牛の飼育頭数が増加に転じているため、国内のバター生産も今後回復していくと見込んでいる」と話しています。
また、農林水産省はヨーグルトの原料となる脱脂粉乳についても、新年度、2万トンの輸入枠を設けることを決めました。