ゼレンスキー大統領「現在の10倍以上の軍事物資と人員が必要」
次の国連総会議長にハンガリーの元国連大使

国連総会の会期は、毎年9月から1年間で、アメリカ・ニューヨークの国連本部では7日、次の会期の議長にハンガリーの元国連大使、コロシ氏が選出されました。
コロシ氏は演説で「国連の信頼性は危機にひんしている。協力の精神が失われているという懸念の声も多い」と危機感を示したうえで、「われわれが力を合わせることで、前例のないグローバルな課題にも対処できる」と述べ、加盟各国に連帯と協力を呼びかけました。
演習は今月5日に始まり、アメリカやドイツ、トルコなどNATOの14の加盟国に加えて、先月加盟を申請したスウェーデンとフィンランドの海軍も参加しておよそ2週間にわたって行われます。 NATOはこの演習について、50年前から毎年行われておりロシアによるウクライナへの軍事侵攻と直接のかかわりはないとしていますが、演習開始前の4日にスウェーデンの首都ストックホルムで記者会見したアメリカ軍の制服組トップのミリー統合参謀本部議長は「大国が小規模な国々を侵略すれば代償を支払うことになると示すものだ」と強調しました。
これについてセベロドネツクのストリュク市長は7日、地元メディアの取材に対して「敵は次から次へと兵士を送り込んでいる」と苦戦を認めながらも、「われわれは敵の突撃を食い止めている」と述べ、抵抗を続ける姿勢を崩しませんでした。
ウクライナでは、軍事侵攻の当初からロシア軍の将軍や指揮官が、前線で戦死するケースが相次ぎ、今も一部では苦戦を強いられているものとみられます。
そして8年前、クリミアを一方的に併合したロシアのプーチン大統領と対話を重ねながら侵攻を防げなかったことについて、「外交がうまくいかなかったことはたいへん悲しいことだ。今回のような事態を防ぐ安全保障の枠組みを作り出すことができなかった」と述べながらも「外交は失敗したとしても間違いではない」と述べ、みずからの対応は誤りではなかったとの認識を示しました。
両外相は、ロシアの軍事侵攻で、ウクライナの港からの穀物輸出が滞っている問題についても話し合い、トルコ側は ▽黒海で、国連とともに海上輸送ルートを設置することや ▽安全のための監視態勢の構築を提案する見通しです。 また、これに先立ち、ロシアのショイグ国防相とトルコのアカル国防相は7日、電話会談し、トルコ国防省によりますと穀物やひまわり油といった農作物を、安全に輸送するための対策など食糧危機をめぐる問題についても意見が交わされたということです。 ロシアとトルコの外相会談によって、ウクライナからの穀物輸出の正常化に向けた糸口を見いだせるのか、国際社会の注目が集まっています。
このうちロシア軍におよそ1か月にわたって包囲された北部チェルニヒウでは激しい空爆や砲撃で多くの建物が被害を受けました。 18世紀に建てられた聖カテリーナ教会では砲弾が敷地内に落ち、直撃は免れましたが、教会の壁には破片などによる穴が数多く残っています。 この教会が最初に砲撃を受けたのは日曜の朝で多くの人が礼拝に訪れていましたが、全員無事だったということです。
このうち272人は子どもだとしています。 地域別では、 ▽東部のドネツク州とルハンシク州で2455人、 ▽首都のあるキーウ州や東部ハルキウ州など、そのほかの地域で1798人の死亡が確認されているということです。 また、けがをした市民は5141人に上るとしています。 ただ、国連人権高等弁務官事務所は、激しい戦闘が続いた東部マリウポリなどでの死傷者については、まだ確認が取れていないとして、実際の死傷者の数はこれを大きく上回るという見方を示しています。
NATO 加盟申請の北欧2国と大規模演習 バルト海で
ロシア軍 東部ルハンシク州の97%を掌握と主張
ウクライナ特設サイト 日ごとの戦況地図はこちらから
親ロシア派 ロシア軍の将軍1人の戦死認める
メルケル前首相「正当化の余地全くない」ウクライナ侵攻を非難
停戦交渉の仲介役担ってきたトルコ ロシアと外相会談へ
北部チェルニヒウの砲弾落ちた教会 壁には穴が多数
“市民4253人死亡 272人は子ども” 国連人権高等弁務官事務所