ことし1
月に
行われた
東京の
一橋大学の
外国人留学生向けの
入学試験で、
試験中に
撮影されたとみられる
問題が、
外部に
送られていたことが
分かりました。
警視庁は、入試で不正が行われた可能性があるとして、中国人の容疑者を偽計業務妨害の疑いで逮捕して詳しいいきさつを調べています。
ことし1月、東京・国立市にある一橋大学で外国人留学生を対象にした入学試験が行われた際、試験開始前に中国の宿題代行業者とみられる人物に「問題を解いてほしい」という依頼があり、さらに試験が始まったあと数学の問題がインターネットを通じて送られていたことが関係者への取材で分かりました。
問題用紙が、試験中に何らかの方法で撮影されたとみられ、依頼を受けた人物は不審に思って解答せず大学側に通報したということです。
捜査関係者によりますと、届け出を受けた警視庁が問題を外部に送った人物などの特定を進め、8日、中国人の容疑者を偽計業務妨害の疑いで逮捕しました。
警視庁は、入試で不正が行われた可能性があるとして、詳しいいきさつを調べています。
この試験は、一橋大学に留学を希望する外国人向けの試験で、数十人が受験したということで、大学は「捜査に全面的に協力してまいります」などとコメントしています。
大学の入学試験をめぐっては、ことし1月に行われた大学入学共通テストで試験中に世界史の問題が外部に流出し、警視庁は関わった受験生など2人を書類送検しています。
中国からの留学生「無責任だし失礼な行為」
一橋大学に
通う中国からの
女子留学生は「
もし不正な
行為によって
点数を
得られていたら、
それによって
ほかの
受験生が
不合格になったかもしれないので
非常に
無責任だし
失礼な
行為だと
感じます。
不正をするのではなく
自分の
実力で
受験しなければ
試験を
行う意味がなく、
私も
中国からの
留学生だが
後輩には
このような
不公平なことはしてほしくありません」と
話していました。
専門家「日本の入試に精通した業者に依頼か」
今回の
問題について、
中国の
教育や
試験の
事情に
詳しい経済ジャーナリストで
法政大学講師の
浦上早苗さんは「
中国では
日本と
比べて
小学校から
宿題の
量が
非常に
多く、こうした
課題を
代行する
業者は
多い。
ただ、
個別の
試験問題を
解くのではなく、
小中学校の
作文や
大学の
論文を
本人の
代わりに
執筆する
業者が
ほとんどだ」と
話しています。
そして「中国では競争が非常に激しく、国内の大学に入ることが難しい学生が、日本など海外の大学を目指すケースは増えていて、こうした学生の受験を支援する業者や、情報を共有をするための中国人のコミュニティーも急速に増加している。今回、入試問題が日本語であったことも考えると、日本の入試に精通した業者に依頼したか、中国人どうしのコミュニティーを利用しようとした可能性がある」としています。
そのうえで「中国では情報機器を使ったカンニング対策のためにスマートフォンの持ち込みを禁止したり、電波を遮断する対策を実施したりしている。日本ではこれまでも入試で不正が相次いでおり、根本的な対策を検討するべきだ」と指摘しています。
政府がコメ価格高騰を検証“政策転換 増産へ”
コメの価格高騰をめぐる政府の検証の概要が明らかになり、農林水産省がインバウンドによる需要などの増加を見通せず、生産量が足りていると認識していたと指摘しています。その上で、今後の方向性として政策を転換し、増産にかじを切ることを打ち出しています。
N2
Nguồn: NHK
26
Aug 5, 2025 04:08