日本新聞: “ブルーカーボン”海中でCO2吸収する海藻大量培養技術を開発

“ブルーカーボン”海中かいちゅうでCO2吸収きゅうしゅうする海藻かいそう大量たいりょう培養ばいよう技術ぎじゅつを開発かいはつ

Jul 5, 2022 15:07

Furigana

脱だつ炭素たんそ社会しゃかいに向むけて、海うみの中なかで二に酸化さんか炭素たんそを吸収きゅうしゅうする海藻かいそうを大量たいりょうに培養ばいようする新あらたな技術ぎじゅつが開発かいはつされました。

新あらたな技術ぎじゅつを開発かいはつしたのは大手おおてゼネコンの鹿島かしま建設けんせつです。

新あらたな技術ぎじゅつでは、コンブの仲間なかまで全国ぜんこく的てきに多おおく生息せいそくしているアラメやカジメという海藻かいそうを人工じんこう的てきに大量たいりょうに培養ばいようすることができるようになったとしています。

培養ばいよう液えきの中なかで、海藻かいそうのもととなる小ちいさな細胞さいぼうを1か月かげつで数すう百ひゃく倍ばいに増殖ぞうしょくさせ、それから育そだてた海藻かいそうの苗なえを神奈川かながわ県けん葉山はやま町まちの海中かいちゅうに移植いしょくすることに成功せいこうしたということです。

森林しんりんが吸収きゅうしゅうする二に酸化さんか炭素たんそが「グリーンカーボン」と呼よばれるのに対にたいし、海うみの中なかで吸収きゅうしゅうされるものは「ブルーカーボン」と呼よばれ、脱だつ炭素たんそに向むけて注目ちゅうもくされる分野ぶんやとなっています。

しかし、日本にっぽんの沿岸えんがんでは埋め立うめたてや海水温かいすいおんの上昇じょうしょうなどの影響えいきょうによる海藻かいそうの生息せいそく域いきの減少げんしょうが課題かだいとなっていて、会社かいしゃでは全国ぜんこくの漁協ぎょきょうやNPO法人ほうじんなどとも連携れんけいしながら新あらたな技術ぎじゅつを活用かつようして海藻かいそうの再生さいせいにつなげたいとしています。