冒頭、岸田総理大臣は3月以降、ユン大統領との会談が3度目となることについて「われわれのもとでの日韓関係の進展を如実に示すものだ」と強調しました。
また、会談に先立ってユン大統領とともに韓国人原爆犠牲者慰霊碑で献花したことについて「日韓両国の関係でも世界の平和を祈る上でも大変重要なことだ」とした上で、「このあと、ほかの首脳とも合流し、ともに原爆資料館を訪れ平和公園の慰霊碑に祈りをささげたい」と述べました。
そして「きょうはG7サミットの機会でもあり、日韓関係のあり方に加えて、グローバルな課題についても両国の連携強化について意見を交わしたい」と述べました。
会談では、今月上旬の岸田総理大臣による韓国訪問など首脳間の相互往来「シャトル外交」が本格化していることを踏まえ、両首脳は、関係改善の流れをいっそう確かなものにするため緊密な意思疎通を続けていく方針を確認したものとみられます。
また北朝鮮による核・ミサイル開発など、東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中、日韓両国や、アメリカを加えた3か国による安全保障協力を一段と進め、抑止力と対処力を強化していくことでも一致したものとみられます。