Actualités japonaises: 「常識覆す成果」海底地下の岩から微生物東大グループが発見

「常識じょうしき覆くつがえす成果せいか」海底かいてい地下ちかの岩いわから微生物びせいぶつ東大とうだいグループが発見はっけん

Feb 16, 2020 04:02

Furigana

南太平洋みなみたいへいようの海底かいていを掘削くっさくした岩石がんせきの中なかに、微び生物せいぶつが生息せいそくしていることを東京とうきょう大学だいがくの研究けんきゅうグループが発見はっけんしました。この岩石がんせきの中なかでは、これまで生物せいぶつは生息せいそくできないと考かんがえられていて、研究けんきゅうグループは常識じょうしきを覆くつがえす成果せいかだとしています。

バクテリアなどの微び生物せいぶつは、地下ちかから見みつかるケースが増ふえてきていますが、有機物ゆうきぶつを豊富ほうふに含ふくむ堆積たいせき物ぶつの中なかや熱ねつ水すい噴出ふんしゅつ孔あななど、エネルギーを得えることができる場所ばしょにかぎられ、玄武岩げんぶがんと呼よばれる地下ちかに広ひろく存在そんざいする一般いっぱん的てきな岩石がんせきの中なかには、生物せいぶつは生息せいそくできないと考かんがえられてきました。

こうした中なか、東京とうきょう大学だいがくの鈴木すずき庸いさお平ひら准じゅん教授きょうじゅの研究けんきゅうグループは、南太平洋みなみたいへいようのおよそ5000メートルの海底かいていから、さらに100メートル余あまり地下ちかの玄武岩げんぶがんを微生物びせいぶつが混入こんにゅうしないように掘削くっさくし、生物せいぶつがいないか調しらべました。

その結果けっか、玄武岩げんぶがんの筋すじ状じょうの模様もようの部分ぶぶんに、１いちマイクロ程度ていどの小ちいさなバクテリアなどが多数たすう生息せいそくしていることを発見はっけんしました。筋すじ状じょうの部分ぶぶんは玄武岩げんぶがんの一部いちぶが長ながい年月としつきで粘土ねんど質しつに変化へんかした部分ぶぶんだということで、見みつかったバクテリアの詳くわしい種類しゅるいや、どのようにエネルギーを得えているのかなどについて解析かいせきを進すすめています。

鈴木すずき准じゅん教授きょうじゅは「誰だれも調しらべてこなかったので、もしかしたらと思おもったが生物せいぶつがいて驚おどろいた。普通ふつうの岩石がんせきの中なかに生物せいぶつが広ひろく存在そんざいしている可能かのう性せいを示しめしていて、これまでの常識じょうしきを覆くつがえす成果せいかだ」と話はなしています。