そのチャーター機2機が、16日夜、羽田空港に到着しました。
防衛省によりますと、クルーズ船には、およそ380人のアメリカ国籍の人たちが乗っていて、このうち帰国を希望する人たちは、船から下りて自衛隊のバスで羽田空港に移動しました。
そして、空港に到着するとチャーター機に乗り込んでいました。
出発前には防護服を着た関係者とみられる人たちがチャーター機に荷物を積み込んだり、乗客を誘導したりする様子がみられました。
チャーター機は1機目が、17日午前6時半前に、2機目が午前6時45分ごろにアメリカに向けて羽田空港を出発しました。
各国がチャーター機派遣を検討
新型コロナウイルスへの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」には50以上の国や地域の人たちが乗船しています。
感染が確認される人が増えるなか、チャーター機を派遣して自国民などを帰国させようという動きが相次いでいます。
もっとも早くチャーター機を日本に派遣したのはアメリカで、およそ380人のアメリカ人乗客のうち、希望者を乗せた2機のチャーター機が羽田空港を出発しました。
カナダも、15日、乗船しているカナダ人250人余りのうち、症状が出ていない人を帰国させるためチャーター機を派遣すると発表しました。
アメリカと同じように乗客はカナダ到着後、14日間、隔離されるということです。
さらに、オーストラリアやイタリア、香港政府、台湾当局もチャーター機の運航を検討しています。