日本新聞: 新型ウイルス治療薬は？エイズ発症抑える薬の有効性評価急ぐ

新型しんがたウイルス治療ちりょう薬やくは？エイズ発症はっしょう抑おさえる薬くすりの有効ゆうこう性せい評価ひょうか急いそぐ

Feb 18, 2020 05:02 4

Furigana

感染かんせんの報告ほうこくが相次あいつぐ新型しんがたコロナウイルスについて、患者かんじゃの治療ちりょうを行おこなっている医師いしがＮＨＫえぬえいちけいのインタビューに応おうじ、各国かっこくで試験しけん的てきに患者かんじゃへの投与とうよが行おこなわれているエイズの発症はっしょうを抑おさえる薬くすりなどについて「可能かのうなかぎり早はやく現場げんばで使つかえるよう努力どりょくしたい」と述のべて、臨床りんしょう試験しけんを通つうじた有効ゆうこう性せいの評価ひょうかを急いそぐ考かんがえを示しめしました。新型しんがたコロナウイルスに対にたいして効果こうかが確認かくにんされた治療ちりょう薬やくは現在げんざいのところなく、各国かっこくの医療いりょう機関きかんや国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターでは一部いちぶの患者かんじゃに対にたいしてエイズの発症はっしょうを抑おさえる薬くすりを試験しけん的てきに投与とうよしています。

国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターの大曲おおまがり貴夫たかお国際こくさい感染かんせん症しょうセンター長ちょうはＮＨＫえぬえいちけいのインタビューで、この薬くすりの投与とうよについてＳＡＲＳやＭＥＲＳの際さいに海外かいがいで試験しけん的てきに使つかわれた経験けいけんを踏ふまえ、患者かんじゃの同意どういを得えて行いったと明あきらかにしました。

これについて大曲おおまがりセンター長ちょうは「患者かんじゃの数かずが限かぎられているので効果こうかがあったかどうかまだ分わからないが、結果けっかとして投与とうよされたあとで回復かいふくしている患者かんじゃもいる」と述のべました。

そして、この薬くすりについて「適応てきおう外がい使用しよう」という方法ほうほうで新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした患者かんじゃに試験しけん的てきに使用しようしていますが、最終さいしゅう的てきには臨床りんしょう試験しけんで有効ゆうこう性せいや安全あんぜん性せいを確認かくにんする必要ひつようがあるとしています。

大曲おおまがりセンター長ちょうは「すでに承認しょうにんされている薬くすりなので臨床りんしょう試験しけんも足たりないデータを補おぎなえばよく、時間じかんが通常つうじょうより短みじかくて済すむ。可能かのうなかぎり早はやく現場げんばで使つかえるよう努力どりょくし、国くにの手続てつづきも短期間たんきかんで終おえられるよう要請ようせいしたい」と述のべ、有効ゆうこう性せいの評価ひょうかを急いそぐ考かんがえを示しめしました。