神戸市の
公立小学校で
4人の
教諭が
同僚に
無理やり
激辛カレーを
食べさせたり、
暴行を
繰り返したりしていた
問題で、
外部の
弁護士らで
作る調査委員会はこうした
行為が100
件余りに
及んでいたとする
報告書をまとめました。
加害者の
教諭らの
個人的な
資質に
加え
歴代の
校長らが
作り上げた
職員室の
雰囲気によっていじめを
止めることができず、
1人の
教諭を
精神的に
追い詰めたと
指摘しています。
神戸市の
市立東須磨小学校で
4人の
教諭が
同僚の20
代の
男性教諭をいじめていた
問題で、
市の
教育委員会が
設置した
外部の
弁護士らで
作る調査委員会は21
日、
報告書を
提出しました。
それによりますとおととし複数の教諭が家庭科室で「激辛カレーの会」を開き、被害にあった教諭を羽交い締めにして食べさせたり、本人の携帯電話から勝手に女性の同僚教諭に不適切な文言をLINEで送ったりしていたということです。
また、もっとも多くの行為が認定された教諭は日常的にひざ蹴りやプロレス技をかけるなどの暴行を繰り返していたほかプールに投げ込むなどの行為も行っていたとしています。報告書ではこうした行為が合わせて103件にのぼると認定しています。
このほか、いじめがエスカレートした原因については加害者の規範意識の低さなど個人的な資質だとしたうえで、歴代の校長によって相談しにくい環境が作られ職員室内の風紀に緩みが生まれるなど、職員室の雰囲気によっていじめを止められず、1人の教諭を精神的に追い詰めたと指摘しています。
さらに、教育委員会による研修制度や外部相談窓口の不備もあったとして「いじめ防ぐべき立場の教育者集団内でこのような事態が生じたことは極めて重く受けとめられるべきだ」と厳しく指摘しています。