9日のニューヨーク株式市場は急落し、ダウ工業株平均の下げ幅が2000ドルを超えました。新型コロナウイルス感染拡大への懸念に、原油相場の急落が追い打ちをかけました。
新型ウイルスをめぐる不安が高まっているうえ、石油輸出国機構(OPEC)とロシアの間で減産強化に向けた交渉が決裂し、サウジアラビアが増産姿勢に転じたことから原油価格が急落しました。投資家心理がさらに冷え込みました。
金融市場では安全資産とされる日本円を買う動きが強まり、2016年11月以来の円高ドル安を記録しました。金価格も一時1オンス=1700ドルを超えて、12年以来の水準に達しました。