Actualités japonaises: 腹くう鏡手術後に悪性肉腫見つかり患者死亡

腹はらくう鏡かがみ手術しゅじゅつ後ごに悪性あくせい肉腫にくしゅ見みつかり患者かんじゃ死亡しぼう

Mar 23, 2018 05:03

Furigana

埼玉さいたま県けん草加そうか市しの市立しりつ病院びょういんで、去年きょねん、良性りょうせいの子宮しきゅう筋腫きんしゅと診断しんだんされ、腹はらくう鏡かがみ手術しゅじゅつを受うけた女性じょせい患者かんじゃが、その４よんか月かげつ後ごに同おなじ場所ばしょから悪性あくせいの肉腫にくしゅが見みつかり、先月せんげつ、亡なくなっていたことがわかりました。亡なくなったのは、草加そうか市しに住すんでいた佐藤さとう廣美ひろみさん（５ご８はち）です。

家族かぞくによりますと、佐藤さとうさんは去年きょねん１月いちがつ、草加そうか市立しりつ病院びょういんで良性りょうせいの子宮しきゅう筋腫きんしゅと診断しんだんされ、子宮しきゅうを摘出てきしゅつする腹はらくう鏡かがみ手術しゅじゅつを受うけましたが、４よんか月かげつ後ごに体調たいちょうが悪化あっかし、同おなじ場所ばしょに大おおきな悪性あくせいの肉腫にくしゅが見みつかったということです。

悪性あくせいの肉腫にくしゅへの腹はらくう鏡かがみ手術しゅじゅつは症状しょうじょうを悪化あっかさせるおそれがあるとして、学会がっかいが注意ちゅういを呼よびかけています。佐藤さとうさんは転院てんいんした先さきの大学だいがく病院びょういんの医師いしに「検査けんさ画像がぞうを見みれば、１月いちがつの時点じてんで悪性あくせいの肉腫にくしゅの疑うたがいがある。本当ほんとうに腹はらくう鏡かがみ手術しゅじゅつを受うけたのか」と驚おどろかれたということで、治療ちりょうを続つづけていましたが、先月せんげつ７なな日にちに亡なくなりました。

草加そうか市立しりつ病院びょういんでは、保険ほけん適用てきように必要ひつような国くにの基準きじゅんを満みたさないまま、子宮しきゅうがんの腹はらくう鏡かがみ手術しゅじゅつを６ろく９きゅう人にんに行いっていて、この中なかに佐藤さとうさんは含ふくまれませんが、手術しゅじゅつをしたのは同おなじ医師いしでした。

家族かぞくは「私わたしたちは手術しゅじゅつで症状しょうじょうが悪化あっかしたと思おもっている」と話はなし、市立しりつ病院びょういんへの不信ふしん感かんを強つよめています。一方いっぽう、市立しりつ病院びょういんは家族かぞくに対にたいし、「手術しゅじゅつ中ちゅうに行いった病理びょうり診断しんだんで良性りょうせいだったのでそのまま進すすめた。手順てじゅんに問題もんだいはなかった」と説明せつめいしているということです。。

草加そうか市立しりつ病院びょういんに県けんが立ち入たちいり検査けんさへ

埼玉さいたま県けん草加そうか市しの市立しりつ病院びょういんが保険ほけん適用てきように必要ひつような国くにの基準きじゅんを満みたしていないのに、子宮しきゅうがんの腹はらくう鏡かがみ手術しゅじゅつを繰り返くりかえしていた問題もんだいで、埼玉さいたま県けんは２に３さん日にち、医療いりょう法ほうに基もとづく立ち入たちいり検査けんさを行おこない、病院びょういんの安全あんぜん管理かんりの体制たいせいに問題もんだいがなかったか本格ほんかく的てきに調しらべることにしています。

この問題もんだいは、草加そうか市立しりつ病院びょういんが、保険ほけん適用てきように必要ひつような国くにの基準きじゅんを満みたしていないのに、腹はらくう鏡かがみを使つかった子宮しきゅうがんの手術しゅじゅつを去年きょねんまでの５ご年間ねんかんに６ろく９きゅう人にんの患者かんじゃに行おこない、診療しんりょう報酬ほうしゅうを請求せいきゅうしていたものです。

これまで病院びょういんは、保険ほけん適用てきようできるという誤あやまった認識にんしきに基もとづく事務じむ的てきなミスで、医療いりょう上じょうの問題もんだいは生しょうじていないとしています。

しかし、埼玉さいたま県けんや草加そうか保健所ほけんじょは、高度こうどな医療いりょう技術ぎじゅつが必要ひつような手術しゅじゅつを専門せんもん的てきな訓練くんれんを受うけていない非ひ常勤じょうきんの医師いしに長期間ちょうきかん行おこなわせていたことなどから、病院びょういんの安全あんぜん管理かんりの体制たいせいなどを調しらべる必要ひつようがあると判断はんだんし、２に３さん日にち、医療いりょう法ほうに基もとづく立ち入たちいり検査けんさを行おこなうことを決きめました。

この病院びょういんでは、学会がっかいのガイドラインでは対象たいしょうにならない進行しんこうがんの患者かんじゃにも手術しゅじゅつをしていたことが明あきらかになっていて、県けんと保健所ほけんじょは病院びょういんの幹部かんぶから聞きき取とりを行おこなうなどして、医療いりょうの実態じったいについても詳くわしく調しらべることにしています。