フランス
南部の
美術館で、
所蔵されていた
地元出身の
画家の
作品とされていた
絵画の
半数以上が、
本人が
描いたものではない
がん作だったことがわかり、
自治体の
代表が
これまでの
来館者に
謝罪する
事態となっています。フランス
南部のエルヌに
ある「テルス
美術館」は、
地元出身で
地域の
美しい風景画を
描いたエティエンヌ・テルス
氏の
作品を
所蔵する
美術館とされています。
ところが、「展示されている作品が本人が描いたものか疑わしい」という外部からの指摘を受け、美術館が数か月かけて詳しく調べた結果、今月27日までに所蔵する140点の絵画のうち半数以上に当たる82点が本人が描いたものではないがん作だったことが判明したと、地元メディアが伝えました。
がん作だとわかった作品は、いずれも美術館が20年間かけて第三者から購入したものだったということで、警察が購入元などの捜査に乗り出しました。
こうした事態を受けて美術館はいったん閉鎖され、問題となった作品がすべて取り除かれたうえで、再びオープンしたということです。
エルヌは「芸術の町」をうたい、公立の美術館を観光名所としてPRしていただけに、自治体の代表が「テルス氏はエルヌの偉大な画家で、われわれにとっては大惨事だ」と述べ、これまでの来館者に謝罪する事態となっています。