日本新聞: 無登録で仮想通貨の投資30億集める２社に業務差し止め申し立て

無む登録とうろくで仮想かそう通貨つうかの投資とうし30億おく集あつめる２に社しゃに業務ぎょうむ差し止さしとめ申し立もうしたて

May 29, 2018 15:05

Furigana

仮想かそう通貨つうかへの投資とうしを無む登録とうろくで募つのっていた東京とうきょうなどの２ふたつの会社かいしゃが、全国ぜんこくで３さん０ぜろ億おく円えんを超こえる資金しきんを集あつめていたとして、証券しょうけん取引とりひき等とう監視かんし委員いいん会かいは２に９きゅう日にち、裁判所さいばんしょに業務ぎょうむの差し止さしとめを申し立もうしたてました。この２に社しゃは、現在げんざい、取り引とりひきや配当はいとうの支払しはらいを停止ていししているということです。業務ぎょうむ差し止さしとめを申し立もうしたてられたのは、東京とうきょう・港みなと区くの「オレンジプラン」と福岡ふくおか市しの「ゴールドマイン」の２に社しゃと、その代表だいひょう取締役とりしまりやく２に人にんです。

証券しょうけん取引とりひき等とう監視かんし委員いいん会かいによりますと、２に社しゃは金融きんゆう商品しょうひん取引とりひき業ぎょうの登録とうろくがないのに「週しゅう５ご％の利子りしが出でる」などとうたって仮想かそう通貨つうかへの投資とうしを募つのり、これまでに全国ぜんこくの延のべ８はち０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にん余あまりから３さん０ぜろ億おく円えんを超こえる資金しきんを集あつめていたということです。

しかし、集あつめた資金しきんは仮想かそう通貨つうかに投資とうしされていなかったということで、監視かんし委員いいん会かいはこのまま放置ほうちすれば投資とうし家かに被害ひがいが出でるおそれがあるとして２に９きゅう日にち、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょに業務ぎょうむの差し止さしとめを申し立もうしたてました。

関係かんけい者しゃによりますと、この２に社しゃは現在げんざい、「金融きんゆう庁ちょうの調査ちょうさを受うけている」として、取り引とりひきや投資とうし家かへの配当はいとうの支払しはらいを停止ていししているということです。

“仮想かそう通貨つうか”トラブル相次あいつぐ

国民こくみん生活せいかつセンターによりますと、仮想かそう通貨つうかを巡めぐるトラブルの相談そうだんは年々ねんねん増加ぞうかし、昨年度さくねんど、全国ぜんこくの消費しょうひ生活せいかつセンターに寄よせられた相談そうだん件数けんすうは２に６ろく０ぜろ０ぜろ件けん余あまりと前まえの年度ねんどのおよそ３さん倍ばいに増ふえているということです。

具体ぐたい的てきには「不正ふせいアクセスで口座こうざの仮想かそう通貨つうかがほぼすべて引き出ひきだされた」など業者ぎょうしゃのセキュリティー対策たいさくについての相談そうだんのほか「１いち口くち２に５ご万まん円えん購入こうにゅうすれば何なにもしなくても月つきに５ご万まん円えん入はいる」など実態じったいが不明ふめいな投資とうし話ばなしについての相談そうだんが目立めだつということです。

また顧客こきゃくに新あらたな客きゃくを紹介しょうかいさせるいわゆる「マルチ商法しょうほう」で仮想かそう通貨つうかを購入こうにゅうしたというケースが相談そうだんのおよそ半数はんすうを占しめ、関係かんけい者しゃによりますと、２に９きゅう日にち業務ぎょうむ差し止さしとめを申し立もうしたてられた２に社しゃも、知り合しりあいを勧誘かんゆうすれば配当はいとうを支払しはらうなどとうたって顧客こきゃくを増ふやしていたということです。

国民こくみん生活せいかつセンターは仮想かそう通貨つうかに関にかんする投資とうし話はなしの実態じったいを消費しょうひ者しゃが確認かくにんすることは難むずかしいとしたうえで、知人ちじんや友人ゆうじんからの誘さそいでも内容ないように不安ふあんがある場合ばあいは取り引とりひきをしないよう呼よびかけています。