日本新聞: 裁判官が “勧進帳”？判決文未完成なのに判決言い渡し

裁判官さいばんかんが “勧進かんじん帳ちょう”？判決はんけつ文ぶん未み完成かんせいなのに判決はんけつ言い渡いいわたし

Jun 13, 2018 16:06

Furigana

岐阜ぎふ地方ちほう裁判所さいばんしょの58歳さいの裁判官さいばんかんが、前ぜん任地にんちで担当たんとうしていた36件けんの民事みんじ裁判さいばんで判決はんけつ文ぶんが未み完成かんせいのまま法廷ほうていで言い渡いいわたしを行おこなっていたことがわかり、裁判所さいばんしょは懲戒ちょうかいの申し立もうしたてを行おこないました。懲戒ちょうかいを申し立もうしたてられたのは岐阜ぎふ地方ちほう裁判所さいばんしょの山崎やまざき秀尚ひでなお裁判官さいばんかん（58）です。

岐阜ぎふ地裁ちさいによりますと、山崎やまざき裁判官さいばんかんは前ぜん任地にんちの名古屋なごや地方ちほう裁判所さいばんしょ岡崎おかざき支部しぶで去年きょねん４月しがつからことし３月さんがつにかけて担当たんとうした36件けんの民事みんじ裁判さいばんで、判決はんけつ文ぶんが未み完成かんせいのまま法廷ほうていで言い渡いいわたしを行おこない、あとから判決はんけつ文ぶんを完成かんせいさせて当事者とうじしゃに送おくっていたということです。

ことし４月しがつ、名古屋なごや地方ちほう裁判所さいばんしょの職員しょくいんがこの裁判官さいばんかんが担当たんとうしていた裁判さいばんの記録きろくを確認かくにんしたところ、判決はんけつの言い渡いいわたしから発送はっそうまで通常つうじょうより時間じかんがかかっていたため、詳くわしく調しらべたところ判明はんめいしたということです。